日常的な器で欠けたやつやひびの入ったやつで、愛着があって捨てられないものがいくつかあって、
金継ぎをずっと習ってる友達にお皿を一枚金継ぎしてもらったことがあるんだけど、
時間もかかるし、友達はお礼を受け取ってくれず、かえって申し訳なかったので、
いい方法を探してた。
でも安い器の値段の何倍ものお金を払うのもなんだかなぁと思ってたら、
2ヶ月くらい前の仕事の帰り道で、いつも通り抜ける百貨店の1階で、
「グルー継ぎ」の体験コーナーというのが出ていて、もう体験は終了してたんだけど
そこにいた人に色々話を聞いて、それをやってみることにした。
その人は少し年配と思うけどとてもおしゃれで朗らかな人だったし、話を聞くと
本金継ぎと比べてもよくないようなところが一つもないグルー継ぎに興味を持ったのだった。
予約して行ったら、北浜のいい会社ばっかりありそうなビジネス街のビルの中で
テーブルにわたしを入れて受講者は三人、講師の先生が一人で丁寧に教えてくれた。

欠けよりヒビの方が難しくてヒビを2つ、欠けを2つ持って行ったわたしはだいぶ苦戦して、
でも最初は簡単なかけから始めてヒビはもっと慣れてからやってもよかったな。
でも先生がだいぶ助けてくれてなんとかなりました。
これ実際は金継ぎではなく金は使ってないのです。
でも粘着力はすごく強くて、もちろん洗えるし漂白しても大丈夫だし食洗機もレンジも使えると、
本金継ぎと比べて機能的に勝ってる上に作業の簡単さ、手軽さ、すぐできるところはもっと勝ってる。
ただ経年劣化のくすんだ色が好きな人や何百年もたせたい人や、
天然、自然、本物志向の人は本金継ぎがいいと思う。あと伝統の良さを学びたい人も。
愛着ある日常の器をずっと大事に使いたいだけのわたしには、このグルー継ぎが合ってるけど。
久しぶりに細かいて仕事やってめっちゃ疲れたけど一気に4つも好きな器が復活してよかった。
トップの写真はガラスの細長いリーデルのシャンパン用グラス。
ステムがなくてカジュアルで値段も高くないけど
これに金継ぎしてあったら可愛いだろうと思ってほんの少し欠けたのを持ってった。
ガラスの小さいのは一番難しかったヒビのもので、
ミティークという千円台のフランスワインのおまけのグラス。

大きさも形もすごく気に入ってたのにヒビが入って、
ネットを探しまくって同じ厚み同じ形同じ大きさのグラスを買ったんやけど(執念w)、
ミティークのグラスについてるフクロウの絵が可愛くて捨てれんかった。

赤ワインを入れると白が浮き上がってかわいいのよ〜。
お茶碗は気がつかないくらいの浅いヒビが入ってただけなので、
そのまま毎日使ってたんだけどやっぱり気になってたのよね。

お茶碗いくつか持ってる中でこれが一番好きなのでうれしい。
瓢箪っぽい形のお皿は、縁が少し茶色くなってるので金継ぎが似合う。