sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:カラマーゾフの兄弟

2012-06-30 | 映画
長い映画です。4時間弱ある。
開演直前に行ったら
一番前の列か2番目の列の端っこしか空いてなくて
そこがすごく見にくくて、首が疲れました。

映画は近所のミニシアターで見ることが多いんだけど
そこは、わりとすいていることが多いし、そうでなくても
どの席からでももっとよく見える、見やすい形になってて
こんなに見にくい思いをしたのは久しぶりだった。
でも、大阪の九条の、この映画館でしか上映してないので
仕方ないです。次はもっと早めに行こう。

さて、映画はですね、わたしの中のイメージとは違うキャスティングで
中々乗れませんでした。
特にカラマーゾフ家の三男アリョーシャは
天使のような青年なんだけど
なんか線は細くないのに妙になよなよした演技の俳優で
眼差しが陰気で、わたしのアリョーシャとは違うなぁ。
長男ドミトリーも、もっとねっとりした色気のある男がいいです。
手と指のきれいな、粗雑さの中に弱さもある俳優・・・
って難しいことを要求しすぎかな。
女優さんはおおむねよかったですが。
複雑な心理劇なので、映画にはむいてないのかもしれません。
原作を読んでない人が見ても、これ、わかるのかなぁと
思いつつ見ましたが
わたしは映画を見てる間中、映画を見ているより
原作を読み返したくなって仕方なかったです。
それって、映画としていいのか悪いのか(笑)。
でも、中々見る機会のない映画だろうから、見られてよかった。

手縫いの服3

2012-06-29 | Weblog
ワンピースが縫えたので、調子に乗って
もっと縫いたくなりました。
ワンピースは、すごくシンプルな
ノースリーブのすとんとした形のもので
これなら生地で全然イメージが変わるから
同じのを縫うのが安全だなぁと思いつつ
ついでのある日に梅田の手芸屋さんへ。

その日にメンバー会員になった人に限り
憧れのリバティプリントも3割引!と言うセールを
たまたまやってたのが運のつき。
いつも安い生地をさがして縫っていたのに
とうとう買ってしまいました。
3割引でも大概の布よりずっと高いんだけど(笑)

上の写真の左2枚がワンピース分で
右2枚は、あてなく(笑)1メートルだけ買ったものです。
一番左だけ、リバティじゃない布ですが
一番右の布と悩みに悩んで、
ワンピース用は結局こっちにしちゃった。
あてはないけど、もっと買いたい!と言う気持ちを抑えて
これだけ買いました。
きりがないですからねぇ・・・。

そして早速翌日、2着分裁断し
リバティの布の方を先に縫っちゃいました!
けっこう大柄の派手なプリントだけど
色がシックで、素敵な布です。
イメージはリゾートの、大人の女のお散歩カジュアル。
わたしが着て、そうなるかどうかは別として(笑)


さすがに2着縫うと少し飽きてきたので
3着目は少し休んでから縫います。
でも、縫うのも楽しい。

手縫いの服2

2012-06-28 | Weblog
そういうわけで、初めてワンピースを手縫いで縫いました。
簡単な洋裁の本の型紙を写しとって切り取り、
布を当てて裁断し、縫っていくわけですが、
型紙の本自体は、手縫いを想定してないので
ミシンでの指示が書いてあります。
端ミシンで始末しておく、みたいな。
手縫いだと、それができないので
袋縫いを片側に倒すみたいな折り伏せ縫いというのをやります。
中表で型紙の線を縫った後に縫い代の一つを短く切り
(或いは最初に短めの縫い代に)
長い方の縫い代でくるんで倒し、押さえ縫いをします。
この説明ではわからないかもしれませんが
要は、2度縫うということで、手間はかかりますが
裏を見ると、端ミシンよりすっきりしてきれいです。

ミシン対応でない本なので
他にも少し違うところが出てきて
そこは工作みたいに考え考えなんとかしていきます。
洋裁の知識ゼロなのでできる荒技?
というほど複雑なものでもなく、
前後見頃と前後見返しをそれぞれ縫いつなぎ
合わせていくだけの、ボタンもファスナーもない簡単な服です。

でも出来上がったときはうれしくて仕方なかったです。
何しろ手縫いでもミシンでも、ワンピースを縫ったのははじめてですから。
ノースリーブなのでカーディガンをあわせて着ました。

長さが少し中途半端かな~。
レトロな感じの幾何学?プリントなので
庶民的な感じがいいかも...

手縫いの服1

2012-06-27 | Weblog
今自分の中で手縫い服ブームなのですが
いくつか書きかけのがあったので順番に3日くらい続けて。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この前ちょっと書いたけど、
一昨年くらいに、部屋着用に
ワイドパンツ(イージーパンツ?)を縫いました。
これがとても着心地よくて、もう一つ夏用に縫いたいのです。
前のはブルー系のストライプのサッカー生地で涼しいけど、
次のはリバティとか奮発しちゃおうかなぁ。
手縫いだけど、いつも洗濯機でがんがん洗って、全然問題ないです。

手縫いでは、チュニックも縫ったことがある。
洋裁の素養は全くないので、
何かの雑誌の型紙を写して書いてある通りに縫うんだけど、
ミシンでの端始末ができないので、手縫いの時は、手間がかかる。
袋縫いみたいに折って片側に倒してもう一度縫うやり方なので、
同じところを二本ずつ縫うのです。
縫う量倍で大変だけど裏もとてもきれいですっきり着心地がいい。

ワイドパンツは麻で縫って、外でも着られるように作るのもいいけど、
麻よりリバティのするするとした手触りが、
縫う時に楽しいように思う。
縫う過程も楽しみたいのです。

工作は好きだし得意かもしれないけど、
手芸は全然ダメで特に縫い物は最低で、
ミシンがどうしても上手く使えないんだけど、
手縫いはかぎ針編みと同じく、ある意味セラピーなので、いいのです。
ちくちく、ちくちく、落ち着くのよねぇ。

・・・
と書いたあと、
もう生地を買って、縫ってしまった。
リバティ生地を買いに大阪まで行くヒマがなく
近所の手芸屋で安い小花模様のグレーの布を買いました。
今回は、前のときより、あっという間に縫えた気がします。
型紙切って、布を裁断するまでが一番大変で
そのあとは、ちくちく気楽なものです。

調子に乗って、先週近所のデパートで生地のセールをしてた時に
また安いプリントの布を買っちゃった。
今度は、初めてワンピースに挑戦です。
ファスナーもボタンもない、すとんとしたAラインの
ノースリーブのワンピースです。
見返し、って何なのかもわからないわたしですが、
苦労して型紙を写し、裁断までしました。
夏までに縫い上げて、着られるかな。
似合うといいな。

あの頃SNSがあったらな

2012-06-26 | Weblog
マレーシアにいたとき、イラストと短いエッセイの本を作って
営業もしたことをふと思い出した。
絵を描いて文章書いて英語訳も書いて、
信じられないアジア脳の印刷屋と交渉して本にし、
(全く時間の概念が違う・・・笑)
本屋や雑貨屋に置いてもらい、
地元の新聞やフリーペーパーに載せてもらい、
それ全部ひとりぼっちでやってた。

今は日常会話の英語も中々うまく出て来なくなっちゃったけど、
あの頃はよくひとりで人に会い、動き回ったなぁ。
兵庫県一レベルの方向音痴で、日本では運転しないのに、
車に乗って、ナビもなしにいい加減な現地の地図を見ながら、
車線も指示器も意味のない道路を運転した。
何十冊も本を持って営業に回りました。

当時も、若い頃に比べて情熱も意欲もないつもりでいたけど、
今の10倍はあった気がする。今はもうできないな、ああいう無謀なことは。
でも、出会うひとみんな、ど素人の外人に親切だった。
帰国直前で、全然やりきれなかったけど。

あと半年マレーシアにいたら、
ずいぶんいろんなことが進んでうまくいったはずと思う。
いいコネクションができて来た頃には帰国だったから。
でも、仕方ないし後悔もないや。
残念なのは当時、マレーシアにまだネットも普及してなくて、
知り合った方々と帰国後もつながっていられなかったこと。
今なら、フェイスブックとかで、簡単に繋がっていられたのにな。
それは本当に残念だなぁ。

悲劇やむなし

2012-06-25 | Weblog
若い頃は悲劇を見ると、
どうにかして避けられたんじゃないか、とばかり考えたけど、
今は、悲劇やむなし、と思うことも増えた。
たまたま昔の映画「ベティブルー」の話をしててそう思った。
これは二十歳頃に見たフランス映画。
愛が深すぎて、精神のバランスを崩して行く女と
その女の為にすべてを捧げるような男の物語。
共依存でも悲劇でも、仕方ない、
愛が深すぎる。

人魚姫のお話でもそう。若い頃は、
王子に気持ちをどうにかして伝えられたら、誤解が溶けたら、って
くよくよ考えちゃってたけど、今は違う。
どんな悲劇でも、仕方ないことも多い。
悲しいけど、受け入れるしかない。恋愛に関しては。
悲劇が仕方ないなんて、
深い恋愛って、ろくなものじゃないのかもな。
それでも恋に落ちて傷ついたり泣いたり死んだりするのだから、
もう、ますますどうしようもない。
覚悟して落ちるしかないですね。

阿部定事件とかも、悲劇やむなし、のものかもね。
あれも、あれ以外どうなりようもなかったんじゃないかな。
愛が深すぎて不可避の悲劇。

なんていう、濃ゆいことを、
桜の散りだした、春のある日、
小人になって散った桜の花びらの
ふかふかのベッドに寝転んでいるつもりになって、
つらつら考えたことを思い出した。
季節外れですみません。

なくしたピアス

2012-06-24 | 小さいもの
ピアスの片方をなくすのはよくある。
冬に、髪をおろしてストールを巻いて
イヤホンをして、マスクもしてたら、
引っ掛けるタイプのピアスは
二分の一の確立で落としてる気がする。
そういう日は、安物の、引っ掛けないタイプの
ピアスをつけるようにしてるんだけど
たまにうっかりやってしまう。
ピアスって一方なくすと、残った方も結局無駄になるから
がっかり度が高いです。

このピアスは近所のパワーストーン?の店で買ったもので
夏の服にあわせやすく、高いものじゃないけど気に入ってた。
でも1年程前だったかの冬の日になくしちゃったのでした。

そのままあきらめて忘れてたんだけど
今年も夏が来るなぁと、ふと思い立って、買った店に行くと
同じものを片方だけ作ってくれると言うのでそうしてもらいました。
よかった。これで残った片方が無駄にならないで使える。

ピアスは引っ掛けタイプでなくても
ごくたまになくします。
ティファニーのダイヤのピアスを
酔っぱらって片方だけなくしたときはショックで
翌日パーティ会場だったガーデンレストランの庭を
チェックしに行ったものです。
見つからなかったけど・・・。

あとマレーシアでしょっちゅうプールに入ってた時
プールで落としたこともある。
その時は息子や友達が探して見つけてくれました!
戸外の大きなプールでよく見つかったものです。

最近は、アクセサリーを買うこともあんまりないし
今あるものをなくさないように大事にしたいですね。

映画:ル・アーブルの靴磨き

2012-06-23 | 映画


「ミッドナイトインパリ」とか「アーティスト」とか、
アメリカのかわいい素敵な小品映画を見たあとで
「ル・アーブルの靴磨き」見ると、
ああもう、やっぱり違うな~、
素敵な小品映画とはこれだよこれ!と思う。
こじんまりさに、年季が入ってるホンモノよ。
新しく濁りのないきれいな色で作り上げられた感じではなく、
もっと本当の人生を見ている感じがするのですね。
どちらもフェアリーテールであることには変わりはないんだけど。

フランス、ノルマンディー地方の町ル・アーブルの庶民的な一角で
慎ましく生活してる夫婦。
男は靴磨きで、毎日働いたお金をそのまま妻に渡す。
妻は2度目の結婚らしいが、静かな生活に満足してる様子。
今から食事の用意をするから
食前酒でも飲んでらっしゃいと
男にお金を渡す。
男は行きつけのバーで馴染みのママとしゃべる。
ママさんが「あなたにはもったいない女房ね」と言うと
「誰にだって過ぎた女さ」と答える男。
こういうディテール、いいなぁ。

フランスの地方ってこういう感じなのかもしれないけど
登場人物が笑わないのです、ほとんど。
夫婦が見つめ合って会話するときでも
むつっと無表情で、必要最低限のことしか言わない。
いちゃいちゃ度、マイナス100くらい(笑)。
笑顔に慣れている日本人は一見
仲悪いの?機嫌悪いの?と思っちゃいそうなんだけど
こういうディテールで、夫婦がとても愛し合ってることがわかります。

靴磨きは不景気で、暮らしは大変。
男はツケでパンや食料を買い
近所のお店の人にイヤな顔されたりするんだけど、
ふとしたことからアフリカからの不法入国の子どもを見つけて
匿うことになってからは、町の人達がみんなすごく協力的になる。
その子を母親の住むロンドンに送り届ける為に
あれこれと奔走するけど
これも淡々と動くので奔走という感じじゃないし、
その子とのエピソードも、ありがちな
心が通じ合う感動の瞬間、みたいなとこからは
すごく遠い、無表情で無愛想で淡々としたもの。
そういう全体の何とも不思議な雰囲気のところどころに
くすりとするユーモアがあって、
薄っぺらでない映画だなぁと思わせられる。

ストーリーに関係ないけど
筋金入りの小さいもの好きのわたしは
靴磨きと言う仕事に惹かれました。
靴磨きは、道具は足を乗せる台に全部入るから、
ちんまりとモバイルな仕事なのよね。
靴磨きをして、パンと少しの野菜をツケで買って、
一張羅は一枚で、
小さな家で静かに暮らすという生活、
このこじんまりさがたまりません。

映画の中で主人公が
靴磨きと羊飼いは一番神に近いんだ、って言ってたけど
そうかもしれないですね。

駅の子ツバメ

2012-06-22 | Weblog
うちのお店の最寄り駅にはいくつかツバメの巣がある。
そのうちの一番新しい巣は券売機の横にあって
そこの赤ちゃんたちもヘタだけどよたよた飛べるようになって
段々育ってきた。

今日の仕事の帰り、その駅で、小学生の女の子2人と一緒の男性が
ビニール袋に入れたツバメを巣に返そうとしているのを見た。
ビニール袋に入ってるツバメを中々うまく出せず、
他のツバメがビックリして飛んで行ってしまった。
落ちた子を巣に戻そうとしたのかな、と様子を見てると、
なんとか逃げて壁の上の方に止まってる子も
ビニール袋で捕まえようとして、追いかけ回してる。
は?なんで?

まだ飛ぶの下手だけど、巣まではなんとか飛べそうだから
ほっといてあげたらいいのに。
親切のつもりなんだと思うけど、
それ、ツバメたち、パニックだよ。
まだ、やっと飛べるか飛べないかの子たちなのに
追いかけ回してビニール袋にいれるなんて。
親切のつもりのおせっかいは、こんな小さなツバメには命取りだよね。

うちのカフェの隣の電器屋さんの軒先にもツバメが巣を作って、
たまにベビーが落っこちるんだけど、
電器屋のおじさんは、そっと手のひらに乗せて、
うまく戻してやってた。
飛べない子が落っこちたら、そうするしか仕方ないし、
それでいつもうまくいってた。
でも今日のは、すでになんとか飛べる子たち!
無理に追いかけたり捕まえたりしたら消耗するし
ビニール袋になんか入れたら、苦しくてパニックになるだろうし、
巣に戻す時に手間取って他の子もパニックになるのわかりきってる。
ヘタだけど巣の高さくらいまではなんとか飛んでるんだから
そっとしといてあげるのが一番いいって
大人なら考えればわかりそうなものなのに・・・

心配になって、一応、
落っこちてた子を拾ってあげたんですか?って声をかけたけど、
無視して、外に飛んで行った子を捕まえに行っちゃった。
子どもらが、あっちあっち!って騒ぐのに従って。
ホントやめて。
考えなしの正義感や善意ほど、厄介なものはない。

男性と小学生二人は、まだじっと見てたけど、
ツバメたちも必死で高いところに避難してるので、
そのうちあきらめるだろうと、
しばらく見てた後、その場を去って電車に乗ったけど、
落ち着かないです。後味が悪い。
しつこくても何でも、その男性に
「ほっといてあげた方がいいですよ、
あなたのしてることは善意の押し売りで、むしろ
動物虐待に近いんですよ」くらい
はっきり言えればよかった・・・。

男性は変な人には見えないから、多分いいお父さんで
自分では、すごくいいことしてるつもりだっただろう。
ツバメを助ける為にって、ビニール袋も、
わざわざ改札横のコンビニでもらったのかもしれない。
コンビニの人と何か話してたから。
でも、彼らの想像力のなさに、あとで腹が立ってきた。

明日の朝、ちゃんと巣にいるか、確認しよう。
でも、今朝飛び回ってた4羽のうちの3羽は、
おそらくこの子どもツバメたちと思うので、
多分ちゃんと飛んで巣にも戻れてると思うけど。
ちゃんと無事戻ってますように。

写真は友達の撮ったツバメちゃんたち。

被害者にも加害者にもなりたくない

2012-06-21 | Weblog
わざわざ言うこともないけど隠すことでもないので、
たまたま話の流れでわたしが在日であることを、
まわりの人はほとんど知ってる。
小学生のときからそうだった。
程度の低いいじめはあったけど、
程度が低すぎて何も感じず、わたしは無傷でした。

反日になったことは一度もない。
よくあきれはするけど(笑)。
嫌韓になったことも特にない。
うんざりはし続けてるけど。
国籍は自分にとって多くの属性のうちの一つでしかないと思ってる。
もっと大事なものだという人もいるだろうけど、
わたしのそれは、あってないようなものだから、
わたしにはかなりどうでもいいことなのです。

元夫の家族は子どもや孫が中学生くらいになるまで、
在日であることを隠し続けてきた。
30年前、バカな子ども(元夫の弟)は自分が在日だと知らず、
学校で在日の子をいじめてたりしたらしい。
かわいそうな孫(元夫の妹の子たち)は
ほんの数年前、中学生で初めて知ってショックだったろう。
何でそんなこと、嘘ついて隠すのか、
どうしても理解も納得もできないけど、
田舎はまだそういうことでいじめがあるから、と姑たちは言い張った。
自分たちは差別の被害者だから自衛しなくてはと。
そのくせ末の息子が中国人と結婚すると、
中国人をあからさまに差別するのが、どうにもやりきれなかった。

彼らは差別をひどいと言い張るが、
彼らがひどいと言い張っているのは本当は
「『自分たちを』差別すること」だけなのだな。
自分たちが何かを誰かを差別することには、全く無自覚で、
理由もなく中国人を見下し、嫁にもらってやったという態度を見るのは、
本当に気分の悪いものだった。


在日でいるのは、不便は多いし苦労も多かったけど、
わたしに被害者意識はほとんどない。
日本人から受ける差別なんて、
相手が偏狭で馬鹿なだけのことだと思えば本当に何でもない。
(わたしが恵まれていて運がよかっただけかもしれないけど)

でも同じような立場で被害者意識を振りかざし
不満と愚痴ばかりの人の多くは、
別の立場になると人を差別するようになることが多い気がする。
なんで自分が傷ついたことを平気で人にはできるのか、
理解に苦しむけど、そういう人が多いんだよね。
在日問題に限らず。どこでも。

わたしは被害者にも加害者にもなりたくないから、
どちらにもならない、
ようにしたいです。