横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

冬の鉢植え

2015-12-16 06:50:07 | 近所



この時期は外を歩いても花に出会うことが少ないので、家の中で撮ってみた。






右側の鉢はベゴニア。真っ赤なのとピンクの花がいっぱいだ。






ベゴニアはシュウカイドウの仲間だ。
雄花と雌花があるはずだがシベが見えなくてよく分からない。






左側の鉢はクリスマスに向けてポインセチア。知り合いから頂いた。






ポインセチアはトウダイグサ科の花で、大きな花弁とも見えるのは実は苞葉だ。
その中心に杯状花序がある。まだ黄色い葯のシベが見えていない。


十両万両

2015-12-15 06:53:30 | 近所



牧野記念庭園を訪れたとき、プランターにマンリョウなどが植えられていた。
ありどおし  壱両   やぶこうじ 拾両
からたちばな 百両   まんりょう 万両
という名札がつけられていた。
千両はなかった。また実が付いているのはヤブコウジとマンリョウだった。






マンリョウ(ヤブコウジ科)
マンリョウは我が家の庭にもあるが、瀬谷市民の森にたくさん生えている。






市民の森でも、とても実付きが良い。






ヤブコウジ(ヤブコウジ科)
市民の森にはヤブコウジも多い。






ヤブコウジもマンリョウと同じ科だけれど背は大変低い。
大木の根っこで赤い実がひっそりしている姿も珍しくない。






ヤブコウジとマンリョウそれにカラタチバナはいずれもヤブコウジ科
アリドオシはアカネ科で、牧野記念庭園になかったセンリョウはセンリョウ科だ。

いずれの実も液果で水分の多い柔らかな果皮なのでヒヨドリなど小鳥たちに人気がある。




井草八幡宮

2015-12-13 07:24:11 | 近所



善福寺公園上の池
石神井公園から善福寺公園まで歩いたとき青梅街道との交差点に大きな鳥居が見えた。






井草八幡宮とあったが夕刻が迫っていたこともあり善福寺公園に急いだ。






善福寺公園の上の池の畔に湧水の滝があり由来を知った時になるほどと思った。
この湧水は源頼朝が掘らせたもので湧きだすのが遅かったので遅野井と呼ばれた。
先ほどの神社は正確には不明だが900年以上前に創建され頼朝が八幡神を合祀したそうだ。
明治時代までは付近の地名から遅野井八幡宮と呼ばれていた。

こんど善福寺公園に行く時はしっかり八幡宮にもお詣りしてこよう。






今回の散策では目立った植物を見なかったが、三宝寺池でガガイモの実が熟していた。
まもなく弾けそうな雰囲気だった。しばらくガガイモの綿毛を見ていない。



牧野記念庭園

2015-12-12 06:43:16 | 近所



大泉学園駅から近いところに牧野記念庭園がある。
昭和32年に亡くなった牧野富太郎博士の屋敷が東京都に寄贈され、
昭和33年に記念庭園として整備、公開された。






胸像は自ら発見し夫人の名前から名付けたスエコザサに囲まれて置かれている。
庭園内には書斎を保存した鞘堂、記念館などがあり、数百種の草木が植えられている。






記念館には常設展示に加えて企画展示が行える部屋もあり、
この日は「牧野富太郎を継ぐ藤島淳三 ボタニカルアートの開拓者」という展示を行っていた。
記念館は改修されて新しくなったので9年前に訪れた時と全く雰囲気が変わっていた。






常設展示としては植物標本など牧野博士ゆかりの品々があり、
生い立ちから植物学者としての研究生活などの説明もされている。

これは牧野式胴乱や根掘りなど植物採集に使った道具。






植物の細密画に使用された描画道具。京都の職人が作った根朱筆という蒔絵筆で描いたという。






数多くある著書の一部も展示されている。






イヌホオズキ(ナス科)
この季節なので草花はほとんど咲いていなかった。



善福寺池、杭の上

2015-12-11 06:45:57 | 近所



善福寺池に着いてすぐに池の上を白い鳥が飛ぶのが見えた。






旋回して止まった先は池の真ん中の杭の上。ダイサギのようだ。
何かを狙っているようだが嘴を突っ込むまでには至らない。






市杵島神社のある小島の傍の杭の上にはカワウが止まっていた。






下の池の方ではオナガガモがいて、雌がいる杭の周りを雄がぐるぐる回っていた。
何か誘っていたのだろうか。雌は降りてくる気配がない。






そのうち諦めたのか雄も隣の杭の上に止まった。






この池から流れ出す善福寺川は杉並区内をうねうねと流れ中野区との境で神田川に合流する。



石神井公園から善福寺公園へ

2015-12-10 04:55:44 | 近所



石神井公園の三宝寺池。向こうに見えるのは厳島神社だ。
祭神は狭依姫命(さよりひめのみこと)で別名を市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)という。
江戸時代には弁天社だったそうだ。






厳島神社のすぐそばには水神社がある。こちらは江戸時代には水天宮だったそうだ。

三宝寺池は善福寺池および井の頭池とともに武蔵野三大湧水池であった。






三宝寺池につながる石神井池は1933年に景観保護の目的で造られた人工池だ。
貸しボートもあって休日にはにぎわうのだろう。






オナガガモやハシビロガモにキンクロハジロなどカモたちもいた。





三宝寺池から石神井池の東端まで歩くと結構な時間がかかる。
こちら側は石神井公園駅のそばで、近くを旧早稲田通りが走っている。

武蔵野三大湧水池のうち井の頭池は何度も行っているが善福寺池はまだなので、
せっかくなので歩いて行ってみることにした。







最短の経路が分からず環八を経由し早稲田通りで農芸高校や井草八幡宮の前を通った。
善福寺池の北端まで行くとベンチで池に向かってのんびり過ごす人たちがいた。






善福寺池は道路を挟んで上の池と下の池があり周辺が善福寺公園となっている。
都民、区民の絶好の憩いの場になっているようだ。






これは遅野井という湧水を滝の形に復元したものだ。
源頼朝が奥州征討の折に弁財天に祈願し掘った井戸だが、
渇ききった兵たちにとって水が出るまでにあまりにも長かったので遅の井と呼んだとか。






すぐ向かい側の小島に市杵島神社があった。
三宝寺池の厳島神社と同じように市杵島姫命が祭神で、江戸時代には弁天社だった。






島のほとりに種類の違う3羽のカモが仲良く居眠りをしていて微笑ましかった。






下の池のほうに行くとヨシが群生するなど開けた上の池とは趣が違っていた。
植物や生き物たちの種類も違うのが見られるのだろう。暖かい時期に行ってみたい。



石神井公園のオオバン

2015-12-09 07:22:48 | 近所



石神井公園の三宝池は冬のカモたちをはじめさまざまな野鳥がやって来る。
向こう側にスケッチをする人たちがチラっと見えるが、こちら側にはカワセミ狙いの人たちがいる。






そこへオオバンの幼鳥がやってきた。






向こう岸近くを泳ぎ回る。






カワセミ狙いの人たちはちょっと嫌がっている。






そんなことは知らん顔でのんびりと。






紅い水面を作ったのは、このトキワサンザシ(ピラカンサス)のたくさんの実だ。






オオバンの成鳥は池のあたりのあちこちにいた。






中には池から離れた草の上で何かをついばんでいるのもいた。
水回り以外の食べ物も食べるようだ。


三宝寺池のゴイサギ

2015-12-08 07:24:06 | 近所



9年ぶりぐらいで石神井公園に行ってきた。
牧野記念庭園に寄ったので石神井台から入った。






すぐに三宝寺池の風景が広がる。
石神井公園には三宝寺池と小さなひょうたん池その先に石神井池がある。






三宝寺池には沼沢植物群落があり水辺観察園も整備されている。

紅葉の向こうにやや大きな鳥がいた。






ゴイサギだ。羽根の色合いが何とも言えずきれいな鳥だ。






近くにはホシゴイもいた。
ホシゴイとはゴイサギの幼鳥で羽根の模様から名付けられた。
幼鳥といってもけっこう親に負けないぐらい大きくなっている。







最初は一羽だと思っていたら、つぎつぎと現れて3羽になった。






どのようにして親の羽根模様に変化していくのだろう。



枯れた実

2015-12-07 07:08:16 | 近所



瀬谷市民の森の中の湧水が小さな流れを作っている。
きれいな水には一年を通してシマアメンボがいる。
夏にはホタルも出るそうだが、まだ目では確かめていない

川の両岸には草花や虫たちの種類も多いが、今の季節は目立つものがない。






林縁ではカラスウリの赤い実が見られたりするが、
ほかに蔓を伸ばして枯れた実をたくさんつけているのがあった。






ヤマノイモだ。もう弾けた羽根の間から種子を飛ばしてしまったようだ。
そのほかにムカゴ(零余子)をたくさんつけて繁殖はそちらが頼りだ。






こちらオニドコロの実はちょっと細めだ。
ヤマノイモの仲間だけれどムカゴはつけない。
仲間でも狙い目が違って面白い。


カモとカエデ

2015-12-06 06:55:39 | 近所



泉の森には今、キンクロハジロなど冬の水鳥が来ている。
空の轟音にも平然としている。






ヒドリガモも多くてピューという鳴き声が響く。

留鳥ではカイツブリにバンとかオオバンが見られる。
北の湿地にはクイナもいるらしく我慢強く待ち構えるカメラマンが何人かいた。






泉の森の入り口からしらかしの池を見渡す。
紅葉はあまり目立たない。






カメラを構えたすぐ近くで紅葉していた。
葉の切れ込みがイロハモミジなどと少し違う。
カエデの仲間は切れ込みが7か9のものをよく見るが、
種類によって5とか3のものもある。
また切れ込みの深いもの浅いものと様々だ。






中国原産のトウカエデのようだ。
日本原産でもハナノキ、ウリカエデ、ウリハダカエデなど切れ込みが3のものがある。
チドリノキはカエデの仲間としては変わり者で切れ込みのない普通の葉になっている。




上が騒がしくて

2015-12-05 06:48:37 | 近所



泉の森は厚木基地に近いため、すぐ上空の低いところを航空機が飛び爆音がすごい。
これは米軍のC-2A輸送機だろうか。






P-1哨戒機など日本の海上自衛隊の飛行機も混じる。

ジエット機もプロペラ機も飛ぶ。






一番けたたましいのは、やはり戦闘機だ。
FA-18などが3~5機ぐらい次々と飛んでいくこともある。

静寂な森を期待すると見事に裏切られる。






それでも泉の森には生き物たちがたくさん住んでいる。
アオサギも飛行機に負けじと飛んでいく。






池にはコサギがいて脚を揺らしながら獲物を狙っている。






普通は獲物を見つけたら首をひょいと伸ばして捕まえるのだが、
このコサギは落ち着きがなく首だけでなく体全体を前に進めていた。






そのため羽根を大きく広げたりもして、あっちへこっちへと何だかバタバタしていた。






それでも何とか小さな獲物を捕まえたようだ。
かけたエネルギーに比べて獲得したものが少なすぎじゃないだろうか。




冬に飛ぶ尺蛾

2015-12-04 06:57:16 | 近所



泉の森にたくさんのフユシャクが飛んでいた。






小さいのにヒラヒラと素早く動くので撮るのが難しい。






やっと止まったので素早く撮った。
フユシャクの仲間もいろいろいるが、これはクロスジフユエダシャクだろうか。






この前、自然環境保全センターで見たヤツシロランの仲間が泉の森にもあった。
やはり花は見つからず果実ばかり。弾ける前のはこれ一本だ。






やや広い範囲に何本も伸びていたのはどれも種を飛ばした後だった。


春の木丸

2015-12-03 06:48:20 | 近所



先日の宮ヶ瀬は春の木丸に登った。
駐車場あたりから上って頂上を越え湖畔遠地に下りた。
標高差200m程度だが急なところも多く落ち葉で滑りやすいので高齢者にはきつい。

紅葉はやや期待外れだった。






頂上近くにはミヤマシキミが何本も見られた。
宮ヶ瀬は鹿により食害を受ける木が多いがミヤマシキミは毒があり青々とした葉が旺盛だ。






雌株には赤い実がついていた。






尾根道には大きなモミの木が何本もあった。






こんなに小さくても葉がモミノキだと主張している。
大木に成長するには何年かかるのだろう。




越冬前にみんな集まれぇ

2015-12-02 06:43:09 | 近所



泉の森の大きなヤマグワの木の葉にチョウが集まっていた。(9時47分)






フラッシュを使い少しアップで撮る。
多数のムラサキツバメが翅を寄せ合うように群れていた。

ムラサキツバメは集団越冬するという。
しかし、この木は冬になると落葉する。
どうやらしばらくの間ここに滞在し、いずれ越冬場所に移動するのだろう。






11時09分にもう一度見に行くと少し数が減っていた。






何頭かは日が当たる葉の上に止まっていた。
気温が上がると集団から離れるらしい。






地上に降りるのもいた。






止まってしばらくすると翅を開いて日光浴をする。






松の木の根元近くにも止まる






しばらくするとやはり翅を開く。
上の地味なのは雄で、こちらの紫色がきれいなのが雌だ。




蝦蛄葉仙人掌

2015-12-01 06:37:33 | 近所



今年もシャコバサボテンの季節になった。






毎年旺盛に咲いてくれるが、今年は花の数がやや少ないようだ。






先が反り返った花冠からたくさんの雄しべと雌しべが突き出ている。






赤い雌しべの柱頭に花粉がたくさんついている。






葉の形からシャコバの名前がついた。
別名または類似品種はデンマークカクタスとかクリスマスカクタスと呼ばれる。