老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語 その(61) 「はばかる(憚る)」 

2024年06月14日 21時51分53秒 | 面白い言葉や語源など

 昨日書き込んだ「たばかる(謀る)」に発音がよく似た言葉に「はばかる(憚る)」があります。

Goo辞書に拠ると
(1) 差し障りをおぼえてためらう。気がねする。遠慮する。
(2) 幅をきかす。増長する。いばる。
(3) いっぱいに広がる。はびこる。

とあり、通常では(1)の意味での使い方が多く、「人目を憚る」(他人に見られるのを恐れる。世間に知られないように心を配る)というような言葉もかなり使われているように思います

 また、「憚り乍ら」というお馴染みの言葉もありますが、これも
1)遠慮すべきことかもしれないが。恐れながら。
2)不肖ながら。
と、上記の(1)の意味の言葉です。


(2)と(3)については、(1)とは全く異なったというか、ある意味では真逆の意味の言葉ですが、いろはカルタに「憎まれっ子世にはばかる」というのがあります。

 どうやら何時ごろからか「はびこる(蔓延る)」と「はばかる」が混同されるようになっていたようですが、まだ詳しく調べきっていません。

 また、名詞形の「憚り」については、
1 はばかること。遠慮すべきこと。
2 差し支えること。差し障り。
3 《人目をはばかる所の意から》便所
とあり、「憚る」の(1)というニュアンスの言葉だけで、(2)(3)に関する説明は見当たりません。
更に、祖母などがトイレのことを「はばかり」と言っていたのを思い出しました。

 尚、昔人間には馴染みがないですが、兵庫県出身の人気シンガーソングライターのあいみょんに、『憎まれっ子世に憚る』というアルバムがあるようです。


先日のシチリア旅行では、チーズやハム類は沢山食べましたが、肉そのものという食事はなく、久しぶりに肉が食べたくなり、今日は、久しぶりにステーキとしました。(まさ)


今日の夕食 ステーキ/野菜炒め/刺身コンニャク/冷奴

野菜炒め ジャガイモ/エリンギ/大葉

刺身コンニャク

ステーキ(勿論ながら、豪州産の肩ロースです)


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