老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

英国のEU離脱について

2016年06月25日 20時50分01秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 昨日は園芸関係の勉強会(その後、例によって反省会)があり、午後からは神戸に出掛けていましたが、直接には関係ないとはいえ、結果次第では今後の世界情勢をも変えるような大問題になる可能性があるだけに、非常に気になっていたのが、英国のEU離脱の是非を問う国民投票の結果でした。

大方の予想に反して、英国民は僅差とはいえEU離脱の道を選びました。
正式な離脱までには、色々なプロセスが必要なようでかなりの期間を要するようですが、早速世界に大きな波紋を及ぼしました。

 私なりに、その背景や今後の懸念などを、取りあえず箇条書きながら拾い上げてみました。
(英国やEUのことに詳しいわけではなく、対岸の火事見物に近いあくまで個人的な偏見かも知れませんが、このブログを始めてから、素人は素人なりにでも何らかの意見を発しておくことが大切だと感じています。そして自分の発言に責任を感じることで、その問題に対して更に真剣に向き合うことになるからでしょう。)

(背景)
◆気位が高く、かっての大英帝国のプライドを持つ国民性。
・旧ソ連邦圏に属していた小国も含めて、経済水準が異なる28カ国にもなったEU加盟国の平等性からくる問題。(EU加盟国からの移民増加 ⇒ 就職難/賃金抑制/公共サービスの低下など)
・国の主権
・イスラム圏からの移民の受け入れ

◆結果として、EU残留による経済的メリットという実利よりも、感情を重視。

(今後への影響)
◆世界的なナショナリズムの広がりへの予感
・EU内部での先進国を中心とする、同様な離脱派の台頭
・英国内部でのスコットランド/北アイルランドなどの独立要求
・米国やEU以外でもナショナリズム派の台頭

◆キリスト教的平等/寛容の限界?

◆政治/経済連合の限界?

◆世界的な経済環境の不安定化
(まさ)

ベランダの様子 ~ジャカランダとゲッキツが開花~

2016年06月23日 20時29分19秒 | 自宅の様子(ベランダ/室内園芸)
 我が家のベランダで先日紹介したジャカランダの蕾が漸く開花しました。まだ二つだけの開花ですが、全ての蕾が開いてくれそうで、暫くは楽しめそうです。


 それに合わせ、同じくベランダで鉢植えのゲッキツ(別名シルクジャスミン)がひっそりと開花していました。ミカンの仲間で小さくて可愛らしい5弁の白い花を付けますが夜になるとかすかな香りがして、電気の明かりで見ると非常に趣があります。(まさ)

ゲッキツの花。今年は花数が少なめです。

数年前に夜間に撮った写真です。

梅雨の合間の宇治・伏見 散策(2)  ~宇治/伏見~

2016年06月23日 20時16分04秒 | 旅行/色々な風景
 ≪今日は昨日の宇治・伏見の続きです≫

 黄檗山万福寺を見学した後、宇治へ。
先ずは源氏物語に因んだ“さわらびの道”をゆっくりと宇治上神社へ。それほど広くない境内ですが、本殿は平安時代後期の建立で、神社建築としては現存最古とされており国宝ですが、神社そのものが世界遺産に登録されている割には、観光客は少なくゆっくりと拝観できました。

 その後、宇治川の右岸沿いに少し上流へ歩きましたが、先日からの降雨で水嵩が増した宇治川は流れも早くいつもとは違う様子でした。
興聖寺に向う途中の琴坂の静寂を楽しんだ後、川を渡り平等院参道の食堂で食事。私は茶ソバと共に京名物のニシンの甘露煮をアテに冷たいビールで喉を潤しました。

 昼食後、平等院へ。流石にここは中国人と思われる観光客が多く、余りゆっくりもできなかったので、鳳凰堂と鳳翔館をざっと見学しただけで早々に退却し、まだ天候も持ちそうなので伏見へ。


 伏見では、今回は中書島界隈をゆっくりと楽しむことにしました。
ここは酒屋が多く、かって商社にいた時に米の担当をしていたことがあり、約40年前程になるでしょうが約2年間この地区の酒屋をこまめに回ったことを思い出しながらの散策でした。
京阪の中書島駅界隈はかっては京都でも有名な遊郭があった場所で、40年前にはまだ数多く残っていたそれらしい建物もすっかりなくなり、雑然としていた飲み屋の多かった街は綺麗に整備されていました。

 坂本龍馬で有名な寺田屋の跡を見たり、運河(こちらでは宇治川派流と呼ばれています)沿いに散策したり、古い酒蔵が整備された町並みを楽しみ、これも酒蔵を改造された趣のある焼き鳥屋で早めの食事を済ませての帰宅となりました。(まさ)

宇治上神社の鳥居

宇治上神社の山門と拝殿

宇治上神社の本殿(国宝)

琴坂

平等院鳳凰堂

鳳凰

伏見 寺田屋跡

宇治川派流。十石舟や三十石舟が観光船として復元されています

月桂冠で有名な大倉酒造の大倉記念館。見学できます

こちらは神聖で有名な山本本家の酒蔵。今は改造して焼き鳥屋に


焼き鳥屋「鳥せい」の内部。高い天井がゆったりした気分になります

梅雨の合間の宇治・伏見 散策(1)  ~三室戸寺/黄檗山万福寺~

2016年06月22日 21時09分07秒 | 旅行/色々な風景
 別名をアジサイ寺と言われる宇治の三室戸寺にはまだ行ったことがなく、一度行きたいと思いながらも、アジサイの時期はどうしても雨の問題があり、こちらの都合と天候の折り合いが難しく、そうこうしている内に今年のアジサイも見頃が過ぎるとやきもきしていたのですが、今朝の天気予報では降雨確率70%ということながらも、曇り空だったので何とか持ってくれないかとの希望で、思い切って出かけました。

 まず、天候が崩れない内に主目的の三室戸寺へ。ここは本山修験宗の別格本山で、西国三十三所の10番札所にもなっています。
京阪電車の三室戸駅から、蒸し暑い中を汗だくになりながら、約10分余り山の方に歩いて着きましたが、こんな天候にも拘わらず、多くの人がアジサイ見学に。噂通りのアジサイが一杯でしたが、丁度本殿の前ではハスの花も咲きだしており、両方を楽しむことができました。

 その後、少し引き返すような感じになりますが、黄檗山万福寺へ。
ここは、中学生の時に遠足で来た記憶があるのですが、黄檗宗大本山の寺院で、臨済宗の流れを汲むようですが、中国・明出身の僧隠元が開山したとのことで、建物や仏像の様式、儀式作法から精進料理に至るまで中国風という特色のある寺院です。
流石にここは人もそれ程多くなく、ゆったりと見学できました。

 まだ、天候が持っているので、思い切って宇治まで足を伸ばし、宇治上神社/平等院などを回り、更に帰途には、伏見地区をゆっくりと回ることができ、18時頃に帰宅すると共に激しい雨になるという、何とも天候に恵まれたラッキーな日でした。

 とりあえず、三室戸寺/黄檗山万福寺の写真を紹介します。(まさ)


室戸三寺本殿 手前にハス池がありました

室戸三寺のアジサイ園

同上

同上

ハート形のアジサイを見つけました

ガクアジサイの花(外側の花らしいのはガクです)

ハスの花

同上

万福寺の三門

万福寺の天王殿 布袋さん(中国では弥勒菩薩の化身だと言われているらしい)

万福寺斉堂前の大きな魚梆(木魚の原型と言われています)

万福寺大雄宝殿横の中国様式の廊下

原発の40年ルールとは何だったのか?   ~その2~ 

2016年06月21日 21時46分25秒 | 原発関係
≪この項は、4月21日付でアップしたものを、一部修正・加筆の上で、再度アップさせていただきます。≫

 原子力規制委員会は、関電が申請していた稼働後40年を経過した関電高浜原発1・2号機の運転期間申請に関して、4月20日付けで新規制基準に合致しているとして安全審査について検査合格を出していましたが、この6月10日には工事計画を認可し、6月20日に最終的に運転期間延長を認可しました。
これにより、関電は工事に取り掛かり、2019年10月頃から15年間ほどの運転延長を目指すことになります。

 しかしながらです。

◆そもそもこの原発に関わる新規制基準は福島原発の事故を受けて、平成25年7月に施行されたものですが、この基準承認審議に際しては、“40年ルール”は原発に対する基本的な理念で、「延長が認められるのは極めて稀なケース」という説明があったと思います。
「安全基準」として定めたものを、自らの手でいとも簡単に覆してしまうことには本当に“空いた口が塞がらない”状態ですが、これは、原発の科学的な安全性よりも、現政権の掲げる2030年における電源構成の内、原発を20~22%としている目標に迎合した、政治的な判断優先でしょう。

◆そもそも、この原発に関する規制新基準は福島原発のような事故を防ぐために、巨大な津波や地震に襲われても電源や冷却機能を確保するための万全の対策などが折り込まれているはずです。
しかし、この規制新基準は“世界一厳しい基準”だとしながらも、田中委員長自ら“100%完全とは言えない”と発言しているように、巨大地震や津波などの天災に対して100%の保証がある訳ではないのですが、更に大きな問題は自分たちが決めた規制基準であるプラント/設備などの技術的な基準も、いとも簡単に自らが変更していることです。
即ち、1次系冷却設備の耐震性確認時期については先送りされたようですし、難燃性ケーブルへの切り替えも一部は違う対策を容認したとのことです。

 要するに、高浜原発1・2号機の延長認可期限は今年7月7日なので、これに間に合わせるように許可を出し、運転延長を認めようということで、まるで“再稼動ありき”が前提で、自ら決定した新基準を自ら骨抜きしている状態では、40年ルールなど全くないのと同然と言えるでしょう。

 このような規制委員会の姿勢や、万一の場合の避難体制の不備などを心配した住民の申請で、高浜3・4号機の運転差し止め判決が出されたことなど、どこ吹く風の原発再稼動に向けた関電/政府のなりふり構わない姿勢には本当に唖然とします。(まさ)