老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語 その(60)  「はかる」

2024年06月13日 19時47分05秒 | 面白い言葉や語源など

 日本語は、同じ発音でも漢字表現すると全く違った言葉となり、非常に難しい言葉ですが、その中の一つに「はかる」があります。

 即ち、「計る」・「量る」・「測る」・「図る」・「諮る」・「謀る」、全て「はかる」なのです。

 この中でも特にややこしいのが「謀る」で、これは「はかる」だけでなく「たばかる」とも読みます。

<goo辞書>で「謀る」の説明としては、
1 計略をめぐらしてだます。たぶらかす。
2 計画・方法などを思いめぐらす。工夫する。
3 相談する。

 とありますが、「たばかる」の「た」は接頭語で、元々は「はかる(謀る)」と同じ意味の言葉で、「たばかる」も「はかる」も、平安初期から使われていた言葉と考えられています。

 また、現在では、悪いニュアンスで用いられることが多い「たばかる(謀る)」、「はかる(謀る)」は、元々は悪いことに限らずに使われていたようです。

 現在では、何かネガティブな感じの言葉になっていますが、同じ「謀る」という字を使っても、「はかる」と「たばかる」では少しニュアンスが違うように思えます。


<Hi Native>に面白い説明がありましたので、紹介しておきます。
・「はかる」と「たばかる」、辞書的に言えばどちらも大差ありません。
・「たばかる」と読む場合には、基本的に人を対象とします。
・一方で、「はかる」と読む場合には人だけでなく、事物も対象としますね。特に悪事や謀叛など行動計画を対象とする事が多いです。

なるほどです。(まさ)


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