老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

政治家と政治屋

2016年06月12日 20時20分56秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 政府と言い東京都と言い、自分勝手な醜い言い訳と権力へのしがみ付きで目を覆いたくなる姿を連日TVで見せられていると、19世紀のアメリカの牧師 ジェームズ・クラークの言葉とされている“政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代のことを考える”ほど、今の日本の状態を表している言葉はないと思います

 どの政治屋も、目先の自己の利益と、次の選挙でいかにしたら勝てるかという目先の政策しかなく、昔の政治家が考えておいた“国家百年の計”とやらは何処にいたのでしょうか?

 ウルグアイの前大統領ホセ・ムスカさんは「世界で最も貧しい政治家」言われ、質素な生活ぶりと共に、その発言は非常に有名ですが,中でも2012年のリオ会議(環境と開発に関する国際連合会議)での演説はもっとも衝撃的なスピーチと言われており、経済の拡大を目指すことの問題点を明確に指摘しています。この会議でのスピーチ内容は日本語でも色々と紹介されています。(ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/ではその全文が纏められていますので、ご興味のある方はご覧下さい。

 これ以外に、彼の演説の要約集などもあり、今の日本の政治に一番欠けていると思われる政治の理念が読み取れますので、少し紹介します。
以下は「まとめnaver」http://matome.naver.jp/odai/2138861428534675801より引用させていただきました。
せめて日本の政治に携わるものがこれらの気持の1%でも持ってくれていたらと思うのは、私だけでしょうか?

・貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。

・私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

・人間はもっと良い暮らしを持つためにものが必要なのですが、それを達成するために消費と仕事をどんどん増やさなければ行けない。計画的陳腐化や底を知らない消費主義社会にイエスと言ってはいけない。

・若い人には恋する時間が必要。子どもが生まれれば、子どもと過ごす時間が必要。働いてできることは、請求書の金額を払うことだけ。職場と家の往復をするだけに時間を使っていると、いつの間にか老人になってしまうよ

・お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとするものです。しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです


 特に、最後の項(金銭に関する執着)について、最近特に感じるのは、現政権を担う人の多くはお金の苦労もしたことのないような二世議員で、その金銭感覚や将来に対する不安なども私たちの気持とは大きく隔たっている様な気がしますし、新しく政治を目指す人もいつの間にか金銭欲の方に重点を置かれる傾向が強い人が多いように思われるのではないでしょうか。
 
 それと共に、政治資金の用途などに関する法律を政治屋自身が作っていることに最大の問題があるのでしょう。まるで当初から色々な逃げ道を想定した上で、「ザル法ならぬ、底もないザル法」では、結果は見えています。この法律に関しては、悲しい方法ですが、政治屋を外した“厳正な第三者”で草案を作った上で、政治屋に呑ませる以外に方法が無いのかも知れません。(まさ)