天気が良い日は、もっぱら畑や山の草刈りをする毎日です。しかし、雨の日は外に出られないため、家の中でラジオなどの修理をしています。今回は、牛舎の中に掛けようと思っていた時計が動かないので修理することにしました。1月に修理した時計と同じトランジスタ方式の時計です。この時計は防水のため、野外か船内で使われた時計ではないかと思います。
動かない、トランジスタ方式防水掛け時計
今の時計は、ほぼ100%水晶(クオーツ)方式です。思い起こすと、私が子供の頃は全てゼンマイ式でしたが、中学生の頃にトランジスタを使用した電磁テンプ方式になりました。そして、次に音叉方式時計が開発されました。耳で聞こえる800Hz程度の音が発信していました。当時とても高価で高級な時計でした。しかし、すぐに今のクオーツ方式が開発されて今に至っています。
透明なムーブメントケースを開ける 腐食してボロボロの電池受け
ところで、今回修理したトランジスタ方式掛け時計の動かない原因は、電池受けの腐食でした。電池が漏液して腐食したのだと思います。対策として、薄い銅板を加工して電池受けを作り時計にはめ込みました。電池を入れると、コチコチと動き始めました。
加工前の薄い銅板 加工した銅板に電線を半田付け
私は子供の頃に、壊れたゼンマイ方式柱時計をもらって分解したことがあります。そして、その時計の複雑なギヤ構成に感動した記憶があります。その当時私は、父親が毎晩のようにゼンマイ式時計のネジを巻いているのを見て育ちました。ところが、私が中学生の時、父親が新しい時計を買ってきて珍しく嬉しそうに言いました。「もうゼンマイを巻かなくていい。電池1個で1年時計が動く。」と。その時計は今でも立派に動きますが、トランジスタ方式の時計でした。当時、ネジを巻かなくてよい時計は活気的でした。
これらの体験からか、ゼンマイ式やトランジスタ方式時計にとても郷愁を感じます。コレクションにしているわけではないのですが、ゼンマイ式やトランジスタ方式の古い時計がいくつか集まりました。そして、動かなくなったこれらの時計を修理することがとても好きです。
丸は、腐食した電池受けの代わりに加工して取り付けた個所
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