東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町 西の寺子屋 土器作り体験の下準備

2015年10月28日 | ふるさと

 どう言うわけか、田布施町 西の寺子屋で子供達に土器作りを教えることになりました。だいぶ前、ボーイスカウトで粘土を使って素焼きの土器作りを教えたことがあります。その経験を思い出して下準備をしました。と言っても、教える時に見せる実物を試作するだけなのですが。

  今回使った紙粘土       長い紐を手で回して制作     コップの丸い底を制作
  

 土器は粘土で形成し、乾かし、焼いて作ります。しかし、今回は時間がないため紙粘土で土器を形成する工程だけを教えます。このため、正確には土器ではなく紙器でしょうか。
 粘土でも紙粘土でも、作った後に乾かすのは同じです。紙の場合は焼く工程はありません。子供達が家に持って帰り、乾いたところで色や模様を書けば完成となります。ただ、紙ですので水のような液体を入れる事はできませんが、小物入れなどとして使えます。

             紐を巻きつけるようにすることが土器作りの基本


 今回ろくろのような器具を使わず、板の上で土器を作ります。そのため、縄文式土器作りを真似た土器作り体験とします。最初、手で粘土を転がして長いひもを作ります。そして、土器の底となる円盤の周囲にその長いひもを巻きつけていきます。最後に取っ手を付けます。さかづき程度の小型土器は、直接粘土を形成します。

  紐を巻き付け終わる      取っ手を側面を取り付け    直接形成した小型土器
  

 縄文時代の土器は、火炎状の模様と縄状の模様が特徴的です。火炎状の模様は、土器の縁に炎のように盛り上げる模様です。縄状の模様は、土器の側面に縄などを強く押し付けて付けます。たまたま我家に縄があったため、縄状模様を付けてみました。
 紙粘土ではありますが、子供達はどんな独創的な土器を作ってくれるでしょうか。

          下準備として作った紙粘土製土器と、模様付けに使用した縄


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