夏から秋にかけて大きく成長して出穂していたサトウモロコシ、穂が茶色になり熟してきたため刈り取りをしました。結構背が高く育っていたため、穂を一本ずつ手繰り寄せるようにして剪定鋏で刈り取りました。刈り取った穂はすべて50cm位の長さに切りそろえました。そして、10本位ずつ茎を紐で縛りました。縛った穂をX字型になるように開き、風通しのよい軒下に横にした細棒に掛けました。一ヶ月程度経つと穂はカラカラに乾きます。来年1月に乾いた穂を脱穀機にかけて実を取ります。
刈り取ったサトウモロコシの穂、風通しの良い軒下で乾燥
サトウモロコシはいろいろな用途に役立ちます。一つの用途は、名前の通り砂糖分を収穫できます。茎を絞って出た甘い汁を煮詰めると水飴状のシロップになります。茎の皮を剥いで、その髄をかじって甘い汁を楽しんでもかまいません。昔の子供達のおやつでした。二つ目の用途は、脱穀して収穫した粒を食べることができます。製粉して団子などに利用します。三つ目の用途は、脱穀後に残った穂を箒にすることができます。私はたまに手帚にします。四つ目の用途は、乾燥した硬い茎を薪代わりの燃料にします。つまり、サトウモロコシはすべてを利用できるのです。
背が高いサトウモロコシ 刈り取った穂 甘い茎の髄をかじる
ところで、サトウモロコシは他の栽培植物より圧倒的に作りやすいことが特徴です。暑さに強く、害虫の被害がほとんどありません。種をまいてから、少しばかり除草したり間引きする程度の世話ですみます。唯一の欠点は、背が高くなるため(3m位)台風などの大風で倒れやすいことです。
穂を収穫後のサトウモロコシ 干しやすいように茎を結束