東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施コットンクラブ、繊維の勉強,糸紡ぎ,そして織りなど

2019年03月30日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 田布施コットンクラブは月2回の定例活動をしています。いつもは高塔公会堂ですが、先日は麻郷公民館の2階和室で活動しました。いつもは綿繰り,糸紡ぎ,織りが中心ですが、その日は話題が盛りだくさんの活動でした。最初に、Kaさんによる各種自然繊維の勉強会がありました。さらに、その繊維を使って編んだ布を皆さんに紹介していただきました。

     Kaさんによる各種自然繊維(葛,苧麻など)の勉強会


 私は葛と言えばデンプンが取れる葛の根を思い出します。茎の繊維を取り出すことができるのですね。苧麻(からむし)は田んぼなどの湿った場所に野生で生えています。古代の日本では、苧麻を使った布を織っていたようです。その後、皆さんはめいめいに作業していました。ある方は織機に経糸に張っていました。私も少しばかり手伝いました。数百本もの糸を張るのは大変です。根気がいる作業です。無事に経糸を張り終わり、すぐにでも布を織れそうです。

  経糸を張る織機     経糸を丁寧に筬に通す   筬に通した経糸を固定
  

 私はひたすら糸を紡ぎました。スピンドルは時間がかかるため足踏み糸車を使って茶綿の糸を紡ぎました。茶綿は少しばかり繊維が短いのですが、難なく糸を紡ぐことができました。糸を紡いでいる時は精神を集中します。集中が切れると、それまでせっかく紡いだ糸が切れてしまうことがあります。織物の横糸に使える量の糸を紡ごうと思います。

 葛の茎から取った繊維と織った布     苧麻から取った繊維と織った布
 

 各自めいめに、布を織ったり、綿繰りなどをしたりして過ごしました。そして、皆さんが持ってきたお菓子を食べたり飲物を飲みながら息抜きをしました。時間に追われずのんびりと、自分のしたいことを自由に、そして、談笑しながら楽しく作業しています。今後、秋の公民館祭りなどで展示するかどうか皆さんと相談しようと考えています。

 段ボールを使った織り  皆さんが持ち込んだおやつ   種を取り出す綿繰り
  

コメント
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