東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

秋、大きなクモの巣を張るジョロウグモ

2014年10月30日 | 生き物

 秋になると、畑や山で大きなクモの巣をよく見かけます。この時期に山を歩いていると、そのクモの巣が顔などにかかることがよくあります。そのクモの巣は、たいがいジョロウグモの雌の巣です。腹が赤く黒と黄色が交互になった色をしているのでとても目立ちます。

         腹が赤く黒と黄色が交互になった色をしているジョロウグモの雌

 脚が欠損しているクモが時々います。獲物と格闘している時に、噛まれたのではないかと思います。クモも生きるのに一生懸命なのです。昆虫界は100個卵を産んでも、生き残るのは1個あるかないかだそうです。過酷な生存競争なのです。
 人間は生物界では稀有な存在だとのことで、生物的にとても弱いそうです。例えば、ネコ科はトラ,ライオン,ジャガー,山猫など近縁種がたくさんいます。しかし、人間はたった1種だけです。数万年前、ネアンデルタール人がいましたが絶滅してしまいました。少なく生んですべて育てようとするのは、生物的に異例なのかも知れません。

            足が7本のジョロウグモの雌、足が1本欠損


 ジョロウグモの雌はとても大きく、雄は子供かと思うくらいに小さいです。昆虫界は人間と違って、雌の方が大きな体をしています。雄が不用意に雌に近づくと、餌と間違えられて食べられてしまいます。このため、雄としては「雌と交尾したい。だけど、食べれられるのは嫌だ」の心境でしょう。雌は秋にたっぷり餌を食べて、冬に入る前に白い綿でくるんだような卵嚢を作ります。

     上の丸は小さな雄、下の丸は大きな雌。雄は交尾のチャンスを辛抱強く待つ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする