東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

畑で作るお米、陸稲(農林24号:うるち)を稲刈りし、そして落穂拾い

2014年10月08日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白



 ようやく陸稲の稲刈りシーズンになりました。私は、東京に住んでいた頃は水田で稲作をしていましたが、山口県に来てからは陸稲を栽培しています。水田に慣れていたため、陸稲作りには苦労しています。陸稲の栽培で一番難しいのは除草です。後で除草しやすいように種まきを工夫することが陸稲作りのこつの一つです。その点、水田は水深管理をちゃんとしておけば除草に苦労しません。
 さて稲刈りを始める前に、防鳥用のテグス糸を取り外してから反射テープを外しました。そして、テグス糸を張っている竿を陸稲畑から持ち去りました。

    最初、防鳥用のテグス糸を取り外し        次に、反射テープを取り外し
 

 鎌を使って手刈りしても良いのですが、手早く稲刈りするため稲刈機を使いました。この稲刈機は、東京に住んでいた頃に近所の農家の老夫婦にいただいたものです。いただいた老夫婦は、数年前に亡くなりました。いただいてから、13年になりますが、修理しながら使い続けています。麦の刈り取りにも使っている優れものです。

                    秋晴れの中、もくもくと陸稲を刈り取る


 刈り取りが終わると、束ねられた稲株を集めては干しました。一週間程度干してから、脱穀します。脱穀機もいただいたもので、発動機を使って動かします。私は、郷土館に展示してあるような古い農機具(もはや骨董品)を今だに使い続けています。
 東京にいる頃は、10年近く、近所の小学生に稲刈り体験の支援をしていました。そして、大学生などにも千歯こぎ,足踏み式など、いろいろな古い農機具を体験してもらっていました。こうして、子供達に昔の米作りや農機具の歴史を肌で知ってもらっていました。その頃の子供達の笑顔を思い出します。

       もうすぐ稲刈り完了                刈り取った稲束を天日干し
 

 一通り稲刈りが済むと、落穂拾いをしました。稲刈機を使うと、倒れた稲は刈り残されることがあります。そのような稲を拾い集めます。すべての陸稲を集めると1株分位の稲束になりました。1株分の稲は、ご飯2杯位の量です。昔ならば、無視できない量です。
 今回稲刈りした畑は脱穀後に耕運機で耕して、私が好きな「のらぼう菜」を植えようと思います(育苗中)。ところで、陸稲は嫌地性があるため来年は栽培できません。3年後に再びこの畑で陸稲を栽培しようと思います。

            稲刈り落穂拾いが終わった陸稲畑、干した稲をここで脱穀予定

コメント
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