東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

上盛山ウォーキングのため上関町を散策

2013年02月10日 | 歴史探訪他ウォーキング

 来月上関の上盛山をウォーキングする予定なのですが、せっかく行くので上関の史跡も訪れようと思っています。今回は、そのコースを決めるための散策をしました。歩く距離などは、今月末の本下見の時に測ります。上盛山そのものは何度も登ったので、今回は史跡だけを中心に回りました。まずは広い駐車場から歩き始めることを想定して、駐車所からすぐの四階楼に寄りました。明治初期に建築された和洋折衷の建物です。中を見ることができるのようなので、ウォーキングの時に入ることができればと思っています。

     和洋折衷の四階楼 明治12建築       なだらかな、沖の浜の海岸
 

 次に、上関大橋を渡りました。渡り終えた場所から道を左に分かれて、沖の浜に向かいました。しばらく歩いていると、右手に小高い山に続く階段がありました。この山頂には16世紀頃の戦国時代に関わる六人塚と呼ばれる史跡があります。この場所には展望台があり、上関大橋を見下ろすことができます。六人塚から階段を下りてすぐ、綺麗な砂浜の海岸がありました。この海岸から八島などを見渡すことができます

             沖の浜の山頂にある六人塚展望台からの上関大橋


 六人塚や海岸を通り過ぎて、民家がひしめく細い道に入りました。しばらく登った後、下ったところに6人のお地蔵様が仲良く並んでいました。このお地蔵様から左手にどんどん登ると、広い車道に出ました。ここからは上盛山への、歩いて登る登山道と車で登る車道があります。今回は、ルート検討のための下見ですので上盛山には登りませんでした。

      仲良く並んだ6人地蔵        上盛山に通ずる、細い歩道と広い車道
 

 上盛山登山口を確認すると、上関城山歴史公園に行きました。何年か前に来たことがありますが、その後より整備されたようです。戦国時代、ここの監視台から海峡を通る船を監視したそうで、いわゆる海の関所だったようです。ここからバス停に下りるか、上関街に下りるか迷いました。バス停に下りると上関大橋まで大回りになるため、ここから直接上関街に下りるルートをとりました。

   上関城山歴史公園の海峡監視台           長い石階段の竃八幡宮         
 

 上関街に下りる途中に竃八幡宮がありました。その長い階段を降りた場所に旧上関小学校跡がありました。今、山の反対側に立派な小学校ができています。ちやみに、この跡地は江戸時代、明関寺と呼ばれるお寺があったそうです。朝鮮通信使の接待や護衛などの重要な役割をはたしていたそうです。しかし、明治初期の廃仏毀釈で廃寺になり壊されたとのこと。石城山の神護寺やこのお寺など、明治初期に廃されたお寺がたくさんあったようです。旧上関小学校を降りると、上関役場の裏手に出ました。そして、役場裏から続く古い上関の街並みを歩きました。街並みを出たところに上関越荷会所跡がありました。

     明関寺跡地に立つ旧上関小学校         熊毛南高校上関分校跡
 

 続いて熊毛南高校上関分校跡地に行きました。私が熊毛南高校本校に通っていたころ、この分校は健在でした。この上関町の海峡を隔てて本土側の生徒は本校に、島側の生徒は分校に通っていたようです。しかし、上関大橋が完成して島に住む人が容易に本土側に行けるようになってから、分校は閉鎖されたのではないかと思います。
 熊毛南高校上関分校跡のそばに旧上関番所があります。江戸時代に海運の取り締まりや税の取り立てを行う関所だった建物です。1711年に第8回朝鮮通信使来朝のおり、同じ上関の四代からこの上関街に移転したそうです。この建物は江戸時代の面影が残る貴重な建物だと思います。なんとなく朝鮮風な雰囲気で、縁側に座ると心が落ち着きます。

            旧上関番所、江戸時代の面影が残る貴重な建物


 旧上関番所を見学後、幼稚園を兼ねるお寺に寄りました。そして、上関大橋を渡り駐車場に戻りました。来月のウォーキングコースは、駐車場-上関大橋-沖の浜-六人地蔵-上盛山-御汗観音-上関城山歴史公園-竃八幡宮-旧上関小学校-旧上関番所-上関大橋-駐車場にしようかと思っています。今月末、再び上関に来て距離や時間などを測り、トイレなどを実地調査しようと思います。上関から自宅に戻る途中、夕日が瀬戸内海にたなびいてとてもきれいでした。

                瀬戸内海 波にたなびく馬島の夕日

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