百田直樹のベストセラーの映画化。もちろん原作がいいんでしょうけど、これは名作になりますよ・・・。
零戦乗りの話でありながらも謎解きがあり、決して戦争を美化するわけでもなく・・・。ヤクザの親分が言った台詞に全面的に共感します。
役者さんの演技はもちろんですが、白組のＶＦＸの出来はあいかわらず素晴しいです。ラストの終り方もベスト！
上戸彩が立派な女優になりました。
物語も過去の料理指南集を書いた実在の包丁侍と加賀騒動を上手く組み合わせていて話としても面白かったですし、ちゃんとした時代劇でしたし、惜しいのは主題歌が雰囲気にあってないくらいのものか・・・。
流石に松竹・・・お得意の人情時代劇・・・殺陣がなくてもネタだけでもしっかりとした時代劇は出来るという見本みたいな作品でした。
なんか・・・惜しい・・・作品全体で少女まんがの域を出なかったのが・・・もう少しなんとかすれば大原櫻子のデビュー作品としてのインパクトは残せたのに・・・。
それと、谷村美月の無駄遣いはやめてくれってば！
最後に、アイドリング!!!の必死の背中の演技・・・。
庄内の女子高生が料理コンテストに出品するための「炊き込みごはん」を考えるコンテスト前日のやりとり・・・。
庄内でありながら、三原監督の関西風な雰囲気が女子高生の雰囲気をよく出していてこぢんまりとした作品ながら楽しい作品でした。
前田敦子を、演技が出来ないとか大根だとか言う輩がいますが、この子は役になりきることが出来る子だと思うんで、これくらいの演技は当たり前だと思いますけどね。
しかし、まぁ山下監督らしい演出だこと・・・だから好きな人も多いんだろうね。
