古典落語「ねずみ」「死神」「猿後家」をモチーフにした現代劇のオムニバス。
正直、前後の落語家さんへのインタビューは要らない・・・製作者の最初からの意向だとしても・・・作品に対する批判だけならまだしも、「落語は江戸の匂いがなきゃダメ」って江戸落語だけが落語じゃないぞ立川一門。
3作品とも、ちょっと中途半端感があるのが残念。確かに落語には面白いだけの話ばかりじゃないのはわかってるけど、なにもそのあたりを狙わずにあえて馬鹿馬鹿しい話だけにしてみても良かったのでは？そういう意味でも「猿後家はつらいよ」は面白かったですけどね。
新宿末廣亭の新番組が始まるある1日。タテ前座のピカッチにふりかかる難儀な出来事・・・どうやってこの興行を終わらせることが出来るのか？
もともと舞台劇なんですよね・・・舞台裏のワンシュチュエーションコメディですが面白い発想だとは思いますよ・・・監督の舞台挨拶で聞くと4日で撮り終えたとのことですが、出演者が結構豪華なのにほとんど絡みがないのはそういう事情なのね・・・もっとドタバタでも良かったかなぁ。
伊藤克信さんが落語家やると、どうしても「の・ようなもの」を思い浮かべてしまいますなぁ・・・。
北陸石川の福浦漁港にはオーケストラある・・・しかし、そのオケの指揮者が急死してしまい、また市からの補助金も打ち切りになる。活動費の捻出のために指揮者の孫を指揮者として迎えることになるが・・・。
まぁ王道と言っちゃ王道の物語なんだけど、主役の有村架純と、オケメンバーの変に豪華さもあって予想以上の良作になってます。やっぱり地方からの映画はこうでなくてはならないという見本みたいな作品です。（細かいことを言い出せばいろいろあるんだけどね・・・）
出来れば舞台挨拶の回で観たかったんだけどねぇ・・・。
