金曜日、バレー部のエース桐島が部を辞めるっていう情報が流れる・・・それから、桐島に関わる生徒たちの行動が狂い始める・・・。
原作とはかなり趣が違うらしいのですが、金曜日から火曜日までの生徒の行動をいろんな角度からとらえていて火曜日の屋上へと物語は加速していくんですけど、その中でも桐島とは一番縁遠い映画部を演じている神木くんと吹奏部の大後寿々花、バトミントン部の橋本愛が実にバランス良くそしていかにも高校でありそうな雰囲気がとても良かった。
これだけの人を動かす桐島がどんな生徒なのかはわからないんですけど、その周りの生徒の位置関係が動いていく瞬間と、下の者が一瞬見せる上の者への対抗心・・・私もどちらかというと下の方だったんでこの気持ちよく解って泣けてきましたよ。吉田監督もこれだけの集団劇をよくまとめたもんだと思いますね。
しかし、この作品を見終わって「金返せ」って呟いた後の年配男性は、きっと上の方にいたんだろう・・・もしくは青春期に何の悩みも無かったんだろう・・・最低限映画館を出るまではその言葉を言うべきじゃ無いな・・・。
