塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 江戸時代の天皇 落葉集

2019-08-06 05:38:01 | ミュージアム巡り_2019
 次の書は、天明から文化年間の事件や風聞、記録類を中心に編纂
した「落葉集」(京都御所向御普請之御書付、全111冊)。
 幕府が示した造営方法は、天明8年(1788)5月25日に老中・松
平定信が武家伝奏へ宛てた申し入れから知ることが出来る。
 貞信は仮御所(聖護院)が狭く警備面で不安があるため、早々に新
御所を造営すべきと述べるている。しかし、今回の大火の被害が甚
大で、多額の費用が掛かり、材木の調達が難しいことや、凶作によ
る諸大名や民衆の困窮を挙げ、大規模な造営ではなく宝永時の同規
模の御所造営を提案する。

 双方の造営方針は真っ向から対立したものの、紫宸殿と清涼殿の
復古的造営と常御殿の質素な造営方針で決着。ほぼ朝廷側の要望が
通ったこととなる。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミュージアム巡り 江戸時代... | トップ | ミュージアム巡り 江戸時代... »
最新の画像もっと見る

ミュージアム巡り_2019」カテゴリの最新記事