続いて、「新古今集抄月詠歌巻」(江戸時代、紙本木版製版、35/88.2
cm、一巻、東京・大東急記念文庫所蔵)。こちらは同集・巻第4「秋歌上」
において式子内親王から源通具まで連続して収載される月を詠む歌9首
を抄出して構成されたもの。余白の取り方などから、断簡ではなく完本
とされている。
表裏に雲母摺りを施した厚手の料紙を10枚つなげ、大型の巻子装西
立てられ、料紙は胡粉を厚く塗り、雲母摺りを施した面が外側に貼り
合わされている。
光悦流を示す文字は製版で、その流れや配置は肉筆に近い。慶長10年
(1605)前後の光悦の書風とされ、同15年頃の作と推定される。
首尾完全な状態で伝存する巻子本は本作1点のみだ。
TNM(台東区上野公園13-9)
cm、一巻、東京・大東急記念文庫所蔵)。こちらは同集・巻第4「秋歌上」
において式子内親王から源通具まで連続して収載される月を詠む歌9首
を抄出して構成されたもの。余白の取り方などから、断簡ではなく完本
とされている。
表裏に雲母摺りを施した厚手の料紙を10枚つなげ、大型の巻子装西
立てられ、料紙は胡粉を厚く塗り、雲母摺りを施した面が外側に貼り
合わされている。
光悦流を示す文字は製版で、その流れや配置は肉筆に近い。慶長10年
(1605)前後の光悦の書風とされ、同15年頃の作と推定される。
首尾完全な状態で伝存する巻子本は本作1点のみだ。
TNM(台東区上野公園13-9)