次の書は、公家・裏松光世が大内裏を考証した「大内裏図考証」
(全65冊、昌平坂学問所旧蔵)。殿舎の位置や内部構造、屏風や絵
などを復元して詳細な解説が加わっている。
朝廷による復古的造営を可能にした背景は、公家の裏松光世によ
る内裏研究の成果が上げられる。裏松は宝暦8年(1758)の宝暦事
件で処分を受け、天明8年(1788)に赦免され参内を許される。
その30年間にわたり、各種文献や古地図を調査し、平安時代の
大内裏の考証を行っている。
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次の絵は焼失後、嘉永3年(1850)の禁裏御所。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)