塩哲の色不異空

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ミュージアム巡り 光悦の大宇宙 光悦謡本 色替り異相本

2024-07-28 05:19:48 | ミュージアム巡り_2024
 そして、「光悦謡本色替り異相本」(江戸時代、紙本雲母摺絵木版、
24.1/18.2cm、一帖、東京・法政大学鴻山文庫所蔵)。「光悦謡本」の
うち「上製本」に連なる特徴を持つ「色替り本」と呼ばれる一群が本
品。
 上製本に比して仮名が別活字であり、表紙題箋は覆刻、雲母摺りな
ど上製本と共通する。ただ、一曲のなかに複数の有色料紙画も用いら
れている。発色も美しく、水入り、白、淡黄、黄と多種を揃え、華麗
で変化に富んだ仕上げ。

 また、「光悦謡本 特製本」(江戸時代、紙本雲母絵木版、24.1/18.2
cm、5帖・100帖のうち、東京・法政大学鴻山文庫所蔵)。こちらは諸
伝本が百曲中に収まるため、本来百番本としてあつらえた謡本で、本
文双方に雲母文様を摺る点が特徴。
 料紙は斐紙数枚を重ねて胡粉を引き、絹糸で綴葉装に仕立てられた
もの。活字は独立した別活字が用いられ、崩しが強く節付記号が別種
で、特別な豪華本に仕立てられている。当時の装飾美の粋を再現した
別格の謡本だ。
TNM(台東区上野公園13-9)
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