塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 問題作が傑作に 南風

2023-05-16 02:58:44 | ミュージアム巡り_2023
 次は、国内最初の官設展覧会・第1回「文展」で最高賞・二等賞を受賞した和
田三造の「南風」(Snith Wind、1907年作、2018年指定)。
 当時24歳の無名画家の和田が、大家を押しのけて最高賞を受賞したとあって、
画壇に大きな反響を呼んだ。和田は東京美術学校で黒田清輝に師事し、常にトッ
プレベルをキープした優等生だったという。
 この作品は、19歳の時に伊豆大島に向かうため乗り込んだ郵便連絡船が難破
し、3日間、伊豆半島を漂流した経験を基に作画されている。画面中央のモデ
ルは筋肉隆々、精悍な容姿で、神話に出てくる理想的なタイプが描かれ、浪漫
主義的な傾向が読み取れる。
MOMAT(千代田区北の丸公園3-1)
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