塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 病と生きる 乳

2023-12-24 04:06:12 | ミュージアム巡り_2023
 次の書は、蘭方医で蘭学者の宇田川玄真とその養子・榕菴により訳述、
校訂した蘭方の薬物百科全書「遠西医方名物考」で、薬品名は和名のみ
ならずラテン名やオランダ名がカタカナ表記で記されている。
 各薬品はイロハ類に配列され、産地から形状、主治、方剤、投与法な
どが詳しく記されている。大坂司薬場旧蔵、全15冊。この書は、蘭方の
薬物百科全書の性格を持つ最初の書物で、文政5年(1822)から同8年ま
での3年間で、12編36巻が刊行されている。
 展示頁は「乳」の項目で、ラテン名・ラッカ(Lac)、オランダ名・メル
キ(Melk)と記され、薬用として効果のあるのは、人乳・山羊の乳・ロバの
乳・牛乳の4つが挙げられている。その効能は3つあり、滋養や緩和、包
摂が挙げられている。
NAJ (千代田区北の丸公園3-2)
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