屏東縣の内埔郷の小さな町に、昔栄えた商業圏があります。新北勢庄という場所なのですが、地元の方は豊田の老街と呼んでいることもあります。上の写真は新北勢庄の三山國王宮というお寺。現在も村の信仰の中心で、煌びやかな装飾が特徴です。
このあたりは18世紀の中ごろに栄えた町ですが、その後衰退し、昔日の西洋式住居の建物がいくつか残っているだけとなっています。この写真は三山國王宮の向かい側にある建物。バロック式建築のダイナミックさを残す建物ですね。雑貨店とありますが、今はどなたもここには住んでいないようです。
この雑貨店、屋根の壁の中央に「鍾」とありますので、鍾さんのお宅だったのでしょうか。彫刻の素晴らしさは今でも驚くほどですね、鷲か鷹なんでしょうか、屋根の上の彫刻も健在です。
こちらの建物も立派なレンガ造りのバロック建築です。飾り屋根が個性的です。こちらは一階が店舗になっていますね。
通りに面した住宅にも古い建物が残っています。
この建物も古いようですが、雑貨店とあります。どうやらこの町は昔、雑貨の集積所だったみたいですね。
懐忠路と新東路が交わる所にはレンガ造りの重々しい門があります。東柵門、または懐忠門と言われる門ですが、ちゃんとした三級古跡に指定されています。まあ言うなれば防犯用のドアだったということですね。
この門は高さ2.5メートルしかないので、大型の車が通らないよう、注意書きがありましたが、それでもうっかり通ってしまう車がいるのか、赤い注意書きの看板はぐにゃりと曲がっていました。大事な古跡が壊されることのないよう、祈ります・・・