ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

暑い夏は「冷泉」へ!(追加記事あり)

2016-07-19 20:40:39 | 温泉
 夏バテ解消法はいろいろあるでしょうが、台湾に来たら冷たい温泉に浸かって暑気払いをするなんていうのは如何でしょうか。

        

 台北から列車で約2時間、台湾東北部宜蘭縣の町、蘇澳に着きます。蘇澳の名物は冷泉。源泉の温度21℃の炭酸泉はイタリアとここ蘇澳にしかない貴重な冷たい温泉なのです!

        
        

 上の写真のように沐浴用の冷泉公園があって、もうすっかりプールのようなノリになっていますが、よく見ると、敷き詰められた白い石の間から至る所でぷくぷくぷくぷくっ・・・・と温泉が湧き出しています。水温が低いから足をつけただけでもちょっと身震いしますが、昼間の暑さの中では26℃~27℃くらいになっているので、慣れたら気持ちよく、暑さが吹っ飛んでしまいます。胃腸病や痛風、腎臓結石、糖尿病、慢性肺炎、肩凝り腰痛などに効果があるとかで、肩までどっぷり浸かって湯治されているおじいさんもいました。この「大衆池」の入浴料は大人一人70元でした。

        
        

 冷泉公園の近くには冷泉溝という幅1メートル、長さ100メートルほどの溝があり、ここからもぷくぷくと冷たい温泉が湧き出ていました。こちらの方は地元の子どもが水浴びしていたり、お年寄りが足をつけていたりと、ほのぼのとした雰囲気で、市民プールのノリはなく、憩いの場所という感じがしました。しばらく足をつけていましたが、最初は冷たいけど、だんだん膝のあたりまでぽかぽかしてきました!この冷泉溝は無料で利用できます。

 蘇澳の冷泉は豊富な地下水と二酸化炭素の石灰岩層が作り出した賜物。この地域は雨量も多く地下水の層が厚いことに加え、石灰岩地質から放出される豊富な二酸化炭素が地下水に溶け込み、炭酸水となって地層から湧き出して来るとのこと。

 また、ここの温泉は飲んでもよし。で、なんと、冷泉公園の商店には昔懐かしいラムネが売っていました。ビー玉をビンの中でころころさせながら飲む、あれです。聞くところによると、蘇澳の炭酸泉でラムネ、サイダーなどの工場を造って売り出したのは統治時代の日本人だったとか。

「蘇澳の冷たい温泉に入って暑さを吹っ飛ばそう計画」、是非お試しくださいませ。

    
    
 10年ぶりくらいに蘇澳冷泉へ行きました。娘が行った記憶がないと言うもんだから、連れて行ったのです。10年前とちっとも変わってない?



 レンガ造りの建物の入り口も変わっていません。



 中の冷泉も以前の通り・・・・・なんですが・・・



 よ~く見ると、なんだか冷泉の色が10年前と比べたら、黄色っぽくなっているような感じがするんだけど・・・



 いや、水が黄色いんじゃなくて、下に敷き詰めてある石の色が黄色っぽくなったんじゃないかな?酸化したんかしら?冷泉の鉄分で変色したんでしょうか?



 屋根には黄色や緑や青のぴらぴらした布が覆っていて、日差しを遮っています。前はこんなのなかったなあ。



 冷泉内で飲み物も販売しています~。



 冷泉に浸かってみて「やっぱり前に来たことは全然覚えていない」という娘。確かに連れてきたんだけど、小さかったから記憶に残ってないのねえ。



 ちょっと離れたところに足湯ならぬ、足冷泉コーナーが新設されていました。子供が水遊びを楽しむエリアのような・・・



 それと・・・冷泉施設の中にこんな休憩場があるのを発見!あれ?前に来たときは気づかなかったなあ・・・こんなのあったっけ??とにかく中に入ってみましょう。



 中は真っ暗!トンネルみたいです。夏の暑いときには、ここに逃げ込んだらいいわね。



 こんな石碑も見つけました。冷泉先駆者紀念碑ってことは、この冷泉を作った方々のことなんでしょうねえ。

蘇澳冷泉:台鉄蘇澳駅から徒歩約5分