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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

台北賓館 その1

2016-05-26 20:24:36 | お勧めスポット

 台北賓館に来ました。日本統治時代、総督の官邸だった建物です。現在は外国のお客さんを招待する場所となっています。けっこう長い間、台湾に住んでいるのに、ここへ来るのは初めて!



 正門を抜けると、こういった風景が目に飛び込んできます。おおおお、さすが立派な建物です!



 まずは外側から建物を眺めることとしましょう。建物の正面玄関を真正面から見てみます。素晴らしい風格です。入り口のまん前に噴水も設置されていますね。


    
 どっしりとした重々しい造りです。屋根の窓は木で作られているんですね!!



 それでは中に入ってみましょう。



 入ってすぐに階段がありました。白い壁には金で装飾が施されていて、なんとも豪華な雰囲気。階段には赤い絨毯。手すりなどは木でできていて、昔らしい造りです。


    
 天井はかなり高いです!シャンデリアが遠い!



 階段を上り切ったところにこんなものがありました。



 どうやら「中日和約」の模様を再現したもののようです。太平洋戦争に敗れた日本が、台湾の統治をやめ、中華民国に返す条約を結んだのが、この台北賓館だったということです。



 踊り場の突き当りには、大きなステンドグラスがはめ込まれた窓がありました。



 二階にはいくつかの部屋があり、それぞれ見学できます。亜熱帯の台湾ですが、暖炉も作られていたんですねえ。



 こちらの部屋にも鏡の下に暖炉が設置されています。



 こちらの奥まった小部屋の真ん中には、何か黒い箱のようなものが展示されていました。何でしょうか?



 木彫りの黒い箱のようなものには、日本の風景が描かれています。厳島神社でしょうか。木彫りの装飾も凝っていますね。



 ピントがあっていなくてごめんなさい。これはこの黒い箱の中の天井の部分です。どうやら何かをしまっておく箱型の引き出しのようなもののようで。



 こちらは一階の広間です。なんてゴージャス!社交の場としてではなく、総督の執務が執り行われる場でもあったようです。



 調度品も素敵ですね。カーテンの上部の装飾も素敵です。


    
 こちらの部屋のカーテンの上部に施された装飾は、なんとも華やかです。「梅花鹿」という台湾の鹿の頭を作って飾っています。


    
 天井のシャンデリアもクラシカルで美しいですね。



 こちらは第二客室。来賓用の部屋だったようです。



 木製の洋服ダンスも完備。



 そしてこちらが朝ごはんを食べる部屋。ダイニングルームですね。



 食器棚もありました。こんなふうに並べられていたんでしょうね。


    
 ダイニングの側にはこんな設備が!さて、これは何でしょう?答は・・・料理を運ぶための小さいエレベーター!!一階の調理場からこのエレベーターで料理が運ばれてくるってことか!



 大勢のお客さんがこの立派な台北賓館を見に訪れます。
 本日はここまで。続きは「その2」でお伝えいたします~。



 
 



 



汐止の山奥にあるレストラン「食養山房」

2016-05-23 20:51:40 | レストラン、喫茶店、茶芸館

 新北市汐止の山道を車でずんずん進んでいくと、知る人ぞ知る、完全予約制でメニューはお任せコースのみというレストラン「食養山房」があります。道にはお店の看板も何も出ていないので、本当にしている人だけが辿り着けるようなお店です。
 というわけで、何もわからぬ私は、いつもの如く知人に連れて行ってもらいました。こちらがお店の入り口になります。



 お店の中はこんな感じで、畳ふうの椅子があったりなんかして、かなり和風テイスト。それもそのはず、お店のオーナーは禅をやってらっしゃる方だとか。



 我々はこちらのテーブルにつきました。



 テーブルクロスは和紙。まずはお茶をいただきました。



 アーモンドスライスが載った杏仁豆腐と、とうもろこし味のお汁。とっても優しいお味。



 五穀粥オンザ貝柱~!タケノコとキクラゲ添えでございますわね。



 店内の雰囲気ともマッチした一品料理が出てきます。なんともお上品です。



 薄味で体に良さそうな食材が嬉しいです。



 パッションフルーツ&マンゴーの果汁。甘さ控えめにしてあります。



 お刺身の盛り合わせが登場です。盛り付けも美しいですねえ。



 とこぶしですな!



 ウニが湯葉の上に!そんでもって、ミョウガがトッピングしてあるじゃないの!台湾ではミョウガなんか食べないはず。日本からの輸入なのかしらん。


    
 ここで箸休めのフルーツ酢が登場。桑の実果汁の酢で、さっぱり!



 サラダがやってきました~!手前の器に入っているのは玉ネギのドレッシング。



 これは食べてみてわかりました!かりっとした食感のお餅の上にカラスミで味付けしたトマトソースがかけてありました。



 彩りがいいですね。 



 小さな器に入ったスープです。オレンジ色のものはパウダー状にしたカラスミ。もう、アートです。



 おにぎりのような、お寿司のようなものが出てきました。ごはんものです。またこの器で出すというのも禅風なんでしょうか。



 ごはんの上にホワイトアスパラ!エリンギ添えです。



 鍋が登場です。といっても中身はスープ。よそっていただきました。



 おおおおお!金華ハム、レンコン、キノコが入っています!このキノコ、あの、アガリクスみたいなやつ!!メシマコブだったっけ?他にもはすの実や栗、棗などなども入っていて、栄養万点スープでした!



 そしてデザート!まあ、なんてきれいなんでしょ。



 タロイモをつぶした大きなお団子に、はすの実、はと麦、ピーナッツなどをトッピングした冷たいお汁粉。



 うわあああ、自然の甘みが体に染み渡ります。



 フルーツはパイナップルと蓮霧、そして見えないけど下にグアバもあります~。



 ラストは熱い蓮のお茶。大変結構なお食事でございました。と、言葉遣いも丁寧になります。



 畳の上に椅子とテーブル。和テイストは崩していません。


    
 お店の雰囲気もかなり凝っています。大きな壺に投げ入れの花や枝を見ても、洗練されたおもてなしの心が伝わりますね。



 木の板で作られた通路には、火鉢が数個、置かれています。



 和式バルコニーもいいですね。



 このレストランの敷地は広く、散歩するのにももってこい。食後はちょっとお店の周りを歩いてみました。四方を緑豊かな山に囲まれていて、いい空気です。



 目の前に亜熱帯の山が広がります。


    
 敷地内には小さい川も流れています。



 なんだか風流ですね。



 おや、遊歩道の真ん中にタケノコが・・・・・



 離れにはお茶室もあります。こちらも完全予約制です。



 水辺に菖蒲の花が咲いていました。



 お庭からお店を見上げます。食後ゆったりとお庭も眺めたいなら、ランチに来るのがお勧めです。

食養山房:新北市汐止区汐萬路三段350巷7號 電話(02)2646-2266、0931-381-528
     営業時間12:00~15:00、18:00~21:00
     お店のホームページはこちら

福寶の乳牛お絵かき村

2016-05-20 15:44:12 | 町を訪ねて

 彰化の鹿港といえば、台湾でも有名な観光地ですが、その鹿港からほど近い、福寶という地域に彩繪村(お絵かき村)があると聞き、見に行ってきました。するとどうでしょう。確かにありました!鹿港の南西、約2.5キロくらいでしょうか、テーマ性の強い村が存在していました。



 福興郷福寶村は酪農の村だそうで、福寶の絵文字も牛のデザインとなっています。



 しかし、酪農の村の壁という壁がお絵かきコーナーのようになっているではありませんか。台中にも、台南にも、雲林にもお絵かき村がありましたが、最近この手の町おこしがはやっているみたいですね。



 この村のお家の壁をキャンバスに、牛をモチーフにした絵だけでなく、様々な絵が描かれています。



 こちらの絵などは芸術性が高いのですが・・・・・



 こういうふうにかわいい、絵本の挿絵みたいなのもありました。



 ちょっと絵心があるような人が描いた、素人っぽい作品もありました。



 要するに・・・・・何でもよかったんでしょうね、華やかな絵だったら。



 しかし、この絵はちょっと違います。台南に行かれた方は、ははーん、と思われるでしょう。台南の海安路に、これと同じような絵がありますよねえ。そうなんです、福寶村の村長さんは台南の青い壁の絵を描いた卓永和氏にお願いして、この村にも同じような絵を描いてもらったのでした!だから、ね、ほら、同じように椅子とテーブルがあるでしょう?椅子は縦に真っ二つに切って、それぞれの切り口を壁にくっつけています。この椅子に座って記念写真を撮るのがセオリーのようで・・・・・



 確かにここの彩繪村には牛の絵が多いですね。



 動物の中に牛さんがちゃんと入っています。



 こちらは牛さんが並んでいます。



 が、しかし、パンダだけってのもありのようで・・・・・白黒つながりかしら。



 村の伝説を絵にしたものもありました。



 お疲れ様です。


    
 塀という塀、壁という壁に絵が描かれています。



 なんじゃこりゃ?というのもありますけど。



 楽しければいいということで・・・・・



 長い塀にもこのように絵が・・・・



 ついでに地面にも描いちゃえ~!



 何故かマリオブラザーズもいました。



 楽しげですが、この日はけっこう暑くて、絵を見て歩いているとだんだんくたびれてきました。



 ブランコに乗ったつもりで、休んだ気分になりました。



 あら嬉しや、ばてていたところにアイスクリームのお店発見!すぐに飛びつきました。アイスキャンディーはもちろんミルク味!



 これだけ描いてもらったら、牛も嬉しいでしょう。



 おっと、なんだかカオスになってきました。



 のんびり散歩して過ごせる福寶彩繪村でした!

台湾の中の東南アジア

2016-05-18 20:16:36 | 町を訪ねて

 自宅近くのバス停から中距離バスに乗って、桃園へやって来ました。ここは桃園縣の台鉄桃園駅のちょうど後ろ側に当たります。しかし・・・・・こちらのお店の看板の文字は、漢字ではなくてローマ字。よく読むとSAIーGONって、ベトナム語ですよねえ、これ!



 コンビニの上の看板にもベトナム語らしき文字が・・・・・



 ベトナム語だけではなく、タイ語も並んでいますねえ。



 ・・・と思ったら、タイ料理のお店のメニューが中国語以外にタイ語でも書かれていました。やっぱりタイ語だったんだ・・・



 ふと、目の前のお店に目をやると、あらら、並んでいる雑誌には「INDO SUARA」って、もしかして、これはインドネシアの雑誌?うーむ、ここはまぎれもなく台湾なんですが、この辺りのストリートは本当にすっかり東南アジアです。



 そうなんです、このお店はインドネシアの食品を売るお店兼レストランなのでした!



 室内と室外に分かれているこのお店、室外のエリアでは台湾に出稼ぎに来たインドネシアの方々がつどっていて、カラオケの真っ最中。面白そうなので、このお店でお昼ご飯を食べることにしました。



 お店の中には、たくさんのインドネシアの家庭料理がバッドに入っていて、キャー、おいしそう!!思わずよだれが・・・これらのおかずは、自分の皿の上に好きなのを盛って、レジで計算してもらって食べるシステムのようでした。



 しかし、口は食べたかったんですが、あんまりおなかが空いていなかったので、結局インドネシアのチャーハン「ナシゴレン」を注文しました。


    
 緑のゼリーが入ったヨーグルトドリンクもいただいちゃいました!


 桃園縣は工場が多く、東南アジア各地から来た出稼ぎの人が多く住んでいます。特に土曜日曜などお休みの日には、そういう人々が町に繰り出し、国の仲間と外食したり、買い物したり、おしゃべりしたりしています。桃園駅のちょうど真裏もそんな一角です。特殊な世界が見られるエリアでした。

草嶺古道

2016-05-16 20:11:25 | お勧めスポット

 憧れの草嶺古道へ連れて行っていただきました。



 草嶺古道へはここからスタート。きれいな川が流れるすぐ側からです。



 地図をよく見てから、さあ、出発です!!


    
 さすがは山道、立派な木がにょっきり生えていますね。


    
 台北の東部、新北市から宜蘭へと延びる山の道、「草嶺古道」は早くから清王朝が開いた歴史ある道です。通常は台鉄に乗って「貢寮」駅または「福隆」駅から歩きますが、今回は台湾の知人に車でスタート地点のすぐ側まで連れて行っていただき、直接スタート!



 石段の道が山の中をくねっています。



 20分ほど歩くと、緑に開けた場所が見えました!いやあ、絶景!遠くのほうに牛が見えます。放牧されているんですねえ。



 緑の木々に包まれながら、更に歩を進めていきます。



 すると・・・右手のほうにでっかい岩を発見!「雄鎮蠻煙摩碣」という石だそうです。1867年、道を開く際、この大石に行く手を阻まれ、これは魔物の仕業だと考えた当時の人は、この石に『雄鎮蠻煙』と刻んで、魔物を鎮めたという話が残っています。この石碑は3級古跡に指定されています。



 木の少ない、草がなびくような山の中を進んでいきます。本当にいい眺め!



 まさに亜熱帯の景色です。この道は日本が台湾を統治するために上陸したときにも使われたそうです。



 おや?不思議な岩発見!



 「虎字碑」という石碑のようです。1867年、行く手を暴風に阻まれた劉明灯は「易経」の中にある「雲は龍に従い、風は虎に従う」という言葉道理に草書で「虎」と書き、風を鎮めようとしたとのこと。確かに冬など、この辺りの風はきつそうです。



 この石碑も有名なんだそうです。



 スタートしてから約1時間半、海が見えました~!おおおお、これも絶景です!



 ちょうど啞口という所です。東屋がありましたので、ここでちょっと一休み。



 うわああ、とっても見晴らしがいいです!こちらの道は桃源谷に続く道。



 もと来た道を振り返ったらこんな景色が見えました。ここで引返し、スタート地点へ戻りました。



 スタート地点の川に飛び込んで、顔をジャブジャブ洗って汗を落としました。犬もここで納涼の様子。



 見上げると、赤いくちばしの鳥がちょこんと木に止まっていました。この鳥は幸運を呼ぶ鳥だそうで、この日見られたってことは、いいことあるかも?

草嶺古道:新北市貢寮区遠望坑~宜蘭県頭城鎮大里の間 
     台鉄「貢寮」駅か「福隆」駅で下車し、「遠望坑親水公園」へ。さらに15分くらい歩くと登山口。