山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

甲州の美溪ふたたび

2010-08-15 16:44:52 | フライフィッシング
なんと3週間ぶりの釣行になる。
真夏だというのに仕事が後から後から湧いて出ておちおち夏休みも取ってられないのだ。

こんなことがあって良いのだろうか、いや良い筈がない。
確かこの文法、小学生の時に習った記憶があるなあ。

今日は広島に転勤になった釣友Nさんとの久しぶりの再会である。

今日もまた夜から一日が始まった。








岩魚の薫製が喰いてえなあ!
先遣隊として朝から突入していた熊さんに岩魚のデカイやつを確保しておくようにオ-ダ-しておいた。

この男、エンジニアなのだけれど、どう見ても山師か熊狩り猟師か盗賊の首領かヘンナオジサンか
まあそんなところであるのであるが、やると言ったらやる男なのであることも間違いのない男なのである。







さて熊さん、岩魚はどないなっとるのかね?
明日の薫製の善し悪しは岩魚で決まるっいう訳でしてな。

おもむろにス-パ-のポリ袋から放り出したのがこの岩魚ですわ。
『デケエ!おい熊さん、まさかこれ魚屋で買ってきたんじゃなかんべな?』

そう疑いたくなるほどの立派な魚体に感嘆の声があっちからもこっちからもそっちからも、、、。
まあ推定40センチと言うことにしておいて、こりゃ明日の薫製の仕上がりが楽しみでございます。









さて、どデカイ岩魚を見せられて一同やる気を削がれたところで宴会宴会。
今日のメインディッシュは熊さん持参のイナダの半身を捌いて刺身に、これが旨かったのなんのって。
写真に収めようと思ったときには既に皿の上には数枚だけがへばり付いているという哀れな状態になっておりました。




  



今日もまた天幕はなし
木陰から覗く満天の星を仰ぎながら眠る幸せ、これに尽きますなあ。








よく呑んだ朝は爽やかな朝でもあるのです。
緑濃い高原は空気もまた濃くて酸素をたっぷり含んでいるように感じるのです。
深呼吸すると濃縮された新鮮な空気が体の隅々にまで行き渡って細胞の一つ一つが蘇ってくるのです。
人間というものは自然の中で生きなければなりませんね。







どうですかこの薫製、今回が今までで一番の出来映えとなりました。
香り深く、身は適度に柔らかく絶妙の味加減、自然の恵みは最高の朝食でもてなしてくれたのでした。









僕はもう釣りなんてどうでも良くなっていたのだけれど、まあ一応ロッドも振らなくてはね。













今日の釣りはホントにショボくって、
俺たちゃワカサギを釣りに来たんじゃあねえんだって叫びたくなっちゃうほどで。

これはまさしくあの大岩魚の祟りでしょうな
でもまあ幸いNさんには7寸と6寸が一つづつ出たしワカサギもどきがツ抜けだったし、、、、。



 











Nさんはあの魚止めを越えてまだやりたかったようだけれど
やる気の失せた僕は岩魚よりもビ-ルの方が断然良かった訳で、、、、脱溪!



真夏の高原でキンキンに冷えたビ-ル!



 



そして〆は冷やひやのソ-メン!



さ、さ、山荘はないけれど、こ、こ、ここはもう、ぼ、ぼ、僕たちの、こ、高原別荘、なんだなあ!



                 
コメント (26)
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