ウォン・カーウァイ監督、トニー・レオン主演、『グランド・マスター』、6/1、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年25本目。
土曜日は映画サービスデーということで、前売り券購入済みの『オブリビオン』を軸にして映画のハシゴをするつもりでした。
でもよくよく考えてみると前売り券を購入済みの映画をわざわざ映画サービスデーに観なくてもよくね?ってことに気づいて、結局前売り券未購入の『ポゼッション』と『グランド・マスター』を観ることにしました。
『グランド・マスター』、観る前はトニー・レオン扮する主人公イップ・マンが幾多の死闘や様々な困難を経て、やがて「グランド・マスター」と呼ばれるほどの偉大な達人になるまでを描いた映画なのかと思っていたのですが、全然違いました。
はっきり言ってイップ・マンは主人公じゃなかったし、カンフーアクション映画でもなかったですね。
何ていうか、『ポゼッション』が予想も期待も裏切らなかった作品であるのに比べ、本作は予想はもちろん期待も大きく裏切る映画でしたよ。
確かに美しい作品ではあるんですよ。
ワンシーン、ワンカットがまるで写真集の中の一枚のように美しいし、登場人物の動きは京劇役者のように華麗です。
でも、だからといって面白い映画だったかというと全然そうじゃなく、どっちかというと受け入れがたいものの方が多かったです。
ヒロインはチャン・ツィイー扮する武術家の娘ルオメイで、彼女は父の仇であるマーサンという男に対決を臨みます。
自分はてっきりマーサンに敵わなかったルオメイにイップ・マンが助っ人として力を貸してマーサンを打ち倒すのかと思ってましたよ。
まぁそれがカンフーアクション映画のお約束的展開って奴ですしね。
しかし意外や意外、何とルオメイがマーサンを倒しちゃうんです、見事一人で。イップ・マン、出る幕なし。
確かにその展開は意外ではあるんだけど、そうなるとルオメイとイップ・マンの人生がほとんど交わらなくなっちゃうんですよね。
さらにルオメイの前に「カミソリ」と呼ばれる男が途中意味ありげに出てくるんですよ。 このカミソリがルオメイとどんな関わりを持つのだろうと観ていたら、これまたビックリ!意味ありげに出てきただけでルオメイのその後の人生にまったく関わらない!!
結局カミソリが何のためにこの物語に登場したのか、自分にはまったくわかりませんでした。
たぶん、極められた映像美、先の読めない展開、意味不明な登場人物などは監督のウォン・カーウァイの作家性で片づけられる問題だとは思うんですが、自分にはどうにもこうにも受け入れ難かったです。
公式サイトには本作がウォン・カーウァイ監督の最高傑作とあるので、今後この監督の作品は二度と見ないでいいやと思いました。
お気に入り度は★☆、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
土曜日は映画サービスデーということで、前売り券購入済みの『オブリビオン』を軸にして映画のハシゴをするつもりでした。
でもよくよく考えてみると前売り券を購入済みの映画をわざわざ映画サービスデーに観なくてもよくね?ってことに気づいて、結局前売り券未購入の『ポゼッション』と『グランド・マスター』を観ることにしました。
『グランド・マスター』、観る前はトニー・レオン扮する主人公イップ・マンが幾多の死闘や様々な困難を経て、やがて「グランド・マスター」と呼ばれるほどの偉大な達人になるまでを描いた映画なのかと思っていたのですが、全然違いました。
はっきり言ってイップ・マンは主人公じゃなかったし、カンフーアクション映画でもなかったですね。
何ていうか、『ポゼッション』が予想も期待も裏切らなかった作品であるのに比べ、本作は予想はもちろん期待も大きく裏切る映画でしたよ。
確かに美しい作品ではあるんですよ。
ワンシーン、ワンカットがまるで写真集の中の一枚のように美しいし、登場人物の動きは京劇役者のように華麗です。
でも、だからといって面白い映画だったかというと全然そうじゃなく、どっちかというと受け入れがたいものの方が多かったです。
ヒロインはチャン・ツィイー扮する武術家の娘ルオメイで、彼女は父の仇であるマーサンという男に対決を臨みます。
自分はてっきりマーサンに敵わなかったルオメイにイップ・マンが助っ人として力を貸してマーサンを打ち倒すのかと思ってましたよ。
まぁそれがカンフーアクション映画のお約束的展開って奴ですしね。
しかし意外や意外、何とルオメイがマーサンを倒しちゃうんです、見事一人で。イップ・マン、出る幕なし。
確かにその展開は意外ではあるんだけど、そうなるとルオメイとイップ・マンの人生がほとんど交わらなくなっちゃうんですよね。
さらにルオメイの前に「カミソリ」と呼ばれる男が途中意味ありげに出てくるんですよ。 このカミソリがルオメイとどんな関わりを持つのだろうと観ていたら、これまたビックリ!意味ありげに出てきただけでルオメイのその後の人生にまったく関わらない!!
結局カミソリが何のためにこの物語に登場したのか、自分にはまったくわかりませんでした。
たぶん、極められた映像美、先の読めない展開、意味不明な登場人物などは監督のウォン・カーウァイの作家性で片づけられる問題だとは思うんですが、自分にはどうにもこうにも受け入れ難かったです。
公式サイトには本作がウォン・カーウァイ監督の最高傑作とあるので、今後この監督の作品は二度と見ないでいいやと思いました。
お気に入り度は★☆、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
結局何がしたかったのか、意味不明すぎます。
まぁそれをいうなら主人公とヒロインの関わりの稀薄性も驚きでしたけどね…。
完全版、、、ですか?
う~~~ん、この作品に限らず、完全版が劇場公開版と大きく異なるのは止めて欲しいです。
高いお金を払って劇場まで観に行ったのが馬鹿馬鹿しくなります。
>もともと氏の作品は嗜好が激しく分かれるので、そこで納得するっきゃない
実はウォン・カーウァイの作品を観るのは初めてだったのですが、これが最初で最後の機会だと思います。。。
EDクレジットを前に、ぽかーーん???でした。
そういや監督が「完全版」について言及していたみたいですが、
どこをどうフォローするつもりなのか甚だ疑問です。(汗)
>監督のウォン・カーウァイの作家性で片づけられる問題
要は、そういうことなんでしょうね。
もともと氏の作品は嗜好が激しく分かれるので、そこで納得するっきゃないかもです。