マーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演、『アメイジング・スパイダーマン』、6/24、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年24本目。
日曜日、降りしきる雨の中、『アメイジング・スパイダーマン』を観に行ってきました。
これがほんとの『雨イジング・スパイダーマン』。
我ながら上手いこと言った!!(A:言ってません)
さて、今年の夏はアメコミ原作の大作映画が三本も公開されます。
まぁだいたい毎年夏になると一本ぐらいは公開されてたような気がしますが、三本いっぺんというのは初めてですよね。
まるで盆と正月と夏休みが一度にやってきたかのようです、、、まぁ夏休みが夏に来るのは当たり前ですが。笑。
この三本、面白いことに日米での公開順が違うんですよね。
日本での公開順に紹介していくと、
1.『アメイジング・スパイダーマン』(日本での公開が世界最速の6/30。アメリカでの公開は7/3)
2.『ダークナイト・ライジング』(日本での公開は7/28。アメリカでの公開は7/20)
3.『アベンジャーズ』(日本での公開はおそらく世界最遅の8/17。アメリカでの公開は5/4。ちなみにヨーロッパでの公開は4/25)
これを見てもらえるとわかりますが、他の二作の公開日がせいぜい一週間程度のズレであることに比べ、『アベンジャーズ』の公開日はアメリカから遅れること何と三ヶ月(以上)。
一体どんな事情があったんでしょうね?
フツーに考えればゴールデン・ウィークの間に公開するのが一番客を呼べると思うんだけど?
さて、大作映画の監督を任されるとなると相当なプレッシャーがかかると思いますが、この三本の中で一番のプレッシャーがかかったのではないかと(勝手に)推測されるのが
『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブです。
理由はいくつかあって、まず、前シリーズ終了からまだ間がないこと。
アメコミ原作映画はしばしばそれほど間を置くことなく、リメイク(リムーブ?)されます。
例えば『パニッシャー』(2004年)→『パニッシャー:ウォーゾーン』(2008年)、『ハルク』(2003年)→『インクレディブル・ハルク』(2008年)などがあります。
しかしリメイクされる場合はだいたい前作の評判が極めて悪いんですよね。
何となく、あまりにも出来が悪すぎたから、作り直してみようか、みたいなノリを感じます。
それに比べ、サム・ライミが監督した『スパイダーマン』旧三部作は、映画ファンの間でも高い評価を受けていて、イベントがあるごとにスパイダーマンのコスチュームを着るほどの熱烈なファンすらいます。
三部作のラストを飾った『スパイダーマン3』が公開されたのが今からわずか五年前です。
旧三部作のことを記憶しているファンも多く、新旧『スパイダーマン』は当然比較されるでしょう。
超えなければいけないハードルが尋常じゃなく高い。
また、この三本の中で唯一の3D映画であるのが『アメイジング・スパイダーマン』なんですよね。
出来のいいアクション映画を3D加工すれば、出来のいい3Dアクション映画になるかというとそういうわけではありません。
出来のいい3Dアクション映画を撮るには通常のアクション映画を撮るのとは別の才能が必要だと思います。
過去作に『(500)日のサマー』しかないマーク・ウェブは3D映画に関するノウハウがあったとは思えませんしね。
一から3D映画について学ばなければならなかった彼の苦労は並々ならぬものがあったと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、いい加減本作の感想について述べたいと思います。
一言で言うと、マーク・ウェブは頑張ってはいたな、と。
しかし、言うまでもなく「頑張っていた」というのは褒め言葉でも何でもないんですよね。
真の傑作は作り手の「頑張り」なんて微塵も感じさせませんから。
いろいろ言いたいことはあります。
例えば、イケメンで長身のアンドリュー・ガーフィールドがいじめられっ子であるピーター・パーカーを演じても説得力がないとか、スパイダーマンが正体を明かすのがいくらなんでも早すぎるとか、ピーターがある人物との約束を反故にするラストはいただけないとか、いろいろです。
でもそれらは言いたいことであるのと同時に言っても意味はないことなのかなとも思います。
だって、前シリーズとまったく同じアプローチで映画化しても仕方がないですからね。
いろいろ違いを見せるとなると、どうしても本作のような感じになるのかもしれません。
ぶっちゃけ本作は傑作であった旧三部作には遠く及ばない思います。
しかし、長編商業映画二作目で、しかも初めての3D映画でこれだけのものを作り出したマーク・ウェブの才能は本物かもしれないとも思います。
最終的な評価は次作の公開を待たなければいけませんね。
まぁ日本語吹替え版のエンディング・テーマはいただけませんが。笑。
お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
日曜日、降りしきる雨の中、『アメイジング・スパイダーマン』を観に行ってきました。
これがほんとの『雨イジング・スパイダーマン』。
我ながら上手いこと言った!!(A:言ってません)
さて、今年の夏はアメコミ原作の大作映画が三本も公開されます。
まぁだいたい毎年夏になると一本ぐらいは公開されてたような気がしますが、三本いっぺんというのは初めてですよね。
まるで盆と正月と夏休みが一度にやってきたかのようです、、、まぁ夏休みが夏に来るのは当たり前ですが。笑。
この三本、面白いことに日米での公開順が違うんですよね。
日本での公開順に紹介していくと、
1.『アメイジング・スパイダーマン』(日本での公開が世界最速の6/30。アメリカでの公開は7/3)
2.『ダークナイト・ライジング』(日本での公開は7/28。アメリカでの公開は7/20)
3.『アベンジャーズ』(日本での公開はおそらく世界最遅の8/17。アメリカでの公開は5/4。ちなみにヨーロッパでの公開は4/25)
これを見てもらえるとわかりますが、他の二作の公開日がせいぜい一週間程度のズレであることに比べ、『アベンジャーズ』の公開日はアメリカから遅れること何と三ヶ月(以上)。
一体どんな事情があったんでしょうね?
フツーに考えればゴールデン・ウィークの間に公開するのが一番客を呼べると思うんだけど?
さて、大作映画の監督を任されるとなると相当なプレッシャーがかかると思いますが、この三本の中で一番のプレッシャーがかかったのではないかと(勝手に)推測されるのが
『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブです。
理由はいくつかあって、まず、前シリーズ終了からまだ間がないこと。
アメコミ原作映画はしばしばそれほど間を置くことなく、リメイク(リムーブ?)されます。
例えば『パニッシャー』(2004年)→『パニッシャー:ウォーゾーン』(2008年)、『ハルク』(2003年)→『インクレディブル・ハルク』(2008年)などがあります。
しかしリメイクされる場合はだいたい前作の評判が極めて悪いんですよね。
何となく、あまりにも出来が悪すぎたから、作り直してみようか、みたいなノリを感じます。
それに比べ、サム・ライミが監督した『スパイダーマン』旧三部作は、映画ファンの間でも高い評価を受けていて、イベントがあるごとにスパイダーマンのコスチュームを着るほどの熱烈なファンすらいます。
三部作のラストを飾った『スパイダーマン3』が公開されたのが今からわずか五年前です。
旧三部作のことを記憶しているファンも多く、新旧『スパイダーマン』は当然比較されるでしょう。
超えなければいけないハードルが尋常じゃなく高い。
また、この三本の中で唯一の3D映画であるのが『アメイジング・スパイダーマン』なんですよね。
出来のいいアクション映画を3D加工すれば、出来のいい3Dアクション映画になるかというとそういうわけではありません。
出来のいい3Dアクション映画を撮るには通常のアクション映画を撮るのとは別の才能が必要だと思います。
過去作に『(500)日のサマー』しかないマーク・ウェブは3D映画に関するノウハウがあったとは思えませんしね。
一から3D映画について学ばなければならなかった彼の苦労は並々ならぬものがあったと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、いい加減本作の感想について述べたいと思います。
一言で言うと、マーク・ウェブは頑張ってはいたな、と。
しかし、言うまでもなく「頑張っていた」というのは褒め言葉でも何でもないんですよね。
真の傑作は作り手の「頑張り」なんて微塵も感じさせませんから。
いろいろ言いたいことはあります。
例えば、イケメンで長身のアンドリュー・ガーフィールドがいじめられっ子であるピーター・パーカーを演じても説得力がないとか、スパイダーマンが正体を明かすのがいくらなんでも早すぎるとか、ピーターがある人物との約束を反故にするラストはいただけないとか、いろいろです。
でもそれらは言いたいことであるのと同時に言っても意味はないことなのかなとも思います。
だって、前シリーズとまったく同じアプローチで映画化しても仕方がないですからね。
いろいろ違いを見せるとなると、どうしても本作のような感じになるのかもしれません。
ぶっちゃけ本作は傑作であった旧三部作には遠く及ばない思います。
しかし、長編商業映画二作目で、しかも初めての3D映画でこれだけのものを作り出したマーク・ウェブの才能は本物かもしれないとも思います。
最終的な評価は次作の公開を待たなければいけませんね。
まぁ日本語吹替え版のエンディング・テーマはいただけませんが。笑。
お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。