この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

デビルズ・バックボーン。

2005-11-10 21:12:43 | 新作映画
『デビルズ・バックボーン』という映画をビデオで見ました。

『バットマン』、『Xメン』、『デアデビル』、『コンスタンティン』、『スパイダーマン』、最近では『シンシティ』と一連のアメコミ原作の映画の中で個人的に一番好きなのは『ヘルボーイ』だったりします。
主人公であるヘルボーイ、設定としては魔界の王子、外見はまるっきり赤鬼、なのに中身は中坊。頭の中にあるのは人類の平和などでなくて愛しいあの娘のことだけ。笑。
想い人の後をつけているのを十歳ぐらいの男の子に見つかって、もっと正面からアタックしたら?とアドバイス(というか説教)される始末。めっちゃ笑えます。
けれど残念なことに『ヘルボーイ』、世間的には評判は今一つのようで、、、う~ん、面白いと思うんだけどなぁ。
その『ヘルボーイ』を監督したギレルモ・デル・トロが『ヘルボーイ』をさかのぼること三年前に監督したのが本作『デビルズ・バックボーン』なのです。
タイトルの『デビルズ・バックボーン』、直訳すれば「悪魔の背骨」であり、劇中ラム酒に漬けられた胎児(!)が出てはきますが、ストーリーそのものにはあまり関わってきません。
戦争によって親を失い、孤児院に寄る辺ない身を寄せている子供たちが、そこでも大人たちの都合に振り回され、蹂躙され、やがて、最後の最後に反撃を試みる・・・、主人公カルロスの目にだけ映る幽霊が出てきますが、その幽霊もただカルロスを脅かすだけでなく、導き役さえ務めています。
ジャンルで言えばホラー映画であり、タイトルもおどろおどろしいですが、『デビルズ・バックボーン』は決して怖い(だけの)映画ではありません。
それどころかラストシーンで、子供たちが扉を開け、新たなる一歩を踏み出そうとする姿は感動的ですらあります。
レンタルビデオ屋ではおそらく間違いなくホラー映画のコーナーに陳列してあると思いますが、普段ホラー映画に興味のない方も是非探してみてください。
コメント (2)
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