入居の新興企業を支援

不動産大手が、オフィスに入居する新興企業の支援に力をいれ
ている。共用スペースで製品を披露する場を設けたり、賃料を
抑えたりして成長を後押しし、将来の大口テナントに育てよう
としている。コロナ禍に伴う在宅勤務の普及で空き室を抱える
オフィスビルも増えており、借り主を確保する狙いもある。
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住友不動産は東京飯田橋のビル内に、新興企業向け「ＧＲＯＷ
ＴＨ（グロース）文京飯田橋」賃貸オフィスを開業した。目玉
は、入居する新興企業の製品を住友不動産が備品などとして買
い上げ、「実証実験」の場を提供する取り組みだ。
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共用スペースに、新興企業が開発した空調を効率よく制御する
システムを導入した。果物の搾りかすなどを原料に３Ｄプリン
ターで家具を製造する企業によるテーブルも並ぶ。食品のおい
しさを保つ特殊冷凍技術を持つ企業には、オフィス内で冷凍お
にぎりを販売する場を提供する。
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住友不動産が資金や設備の面でサポートするとともに、他の入
居企業などに利用してもらう機会を作ることで、販路拡大につ
なげる。橋爪執行役員は「ここを起点に製品やサービスが受け
入れられ、売り上げや利益、雇用に還元されるよう、成長のお
手伝いをしたい」と話す。





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