明日がある社長ブログ(モール前不動産)

2006年9月からブログを書き始めて17年が経過しました。<不動産のこと、趣味のことなど話題が盛りだくさん>

検査が技術を上げる

2017年10月10日 | おどろきの出来事

神戸製鋼所でまた品質データーの改ざんが発覚した。
取引先と決めた強度などの基準を満たしていないのに、満たし
ているかのように検査証明書のデータを書き換えていた。アル
ミ・銅製品の検査証明書のデータ改ざんは、現場の管理職が黙
認するなど組織的に行われていた。日本製品は品質の良さが今
でも世界的に評価されている。その根幹を揺るがす不祥事が相
次げば、国際競争力を失いかねない。

私はあるメーカーで33歳までサラリーマンをしていたが、出
向で社員50人ほどの子会社にも5年間ほど勤務した。
その会社は食品を入れるポリ袋などの包装資材を作っていた。
ポリ袋の最終製品になるまでには、いくつかの工程を踏むわけ
で、まず3交代の現場でポリ袋の元となる巻物の現反を作る。
「厚さ50ミクロン、幅1000ミリ、200m巻、50本」
現場作業員は原料をタンクに入れ、生産書から厚み、幅を出す
ために汗をかきながら調整をしてようやく製品が出来る。
検査課のおばちゃんが、できあがった現反の数本を抜き打ち的
に取り出して厚み、幅が標準内に入っているか検査を行う。
規格内に入っていれば、小さくカットして引っ張り強度の検査
も行い全てをクリヤして、印刷課に行ったり生袋課にいく。

厚みが薄かったり、幅が小さかったり、強度が弱かったりする
と検査不良の判定をする。それを聞いた製造課長が、検査課に
いく。「それぐらいの誤差は、どうすることも出来ん」「それ
を作るのが製造課の仕事じゃないか。だめなものはだめだ」。
何度も押し問答を繰り返しながら、生産技術を上げていく。
印刷課でも、生袋課でも検査課のきびしいチェックを受ける。
こんな小さな会社でも一生懸命に技術を磨いている。

 

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