日中はまだ暑いが、日が暮れるとだいぶん涼しくなってきた。
昼が短くなり、夜が少しずつ長くなるにつれて秋が深まりっていく。
夏の暑さに身をひそめていた秋の虫たちが、この時期を待っていたかの
ようにいっせいに鳴きだした。
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「リーン、リーン」「チンチロリン、チンチロリン」「コロ、コロ」
庭の草むらからスズムシとコオロギだろうか。虫の音色に耳を傾けるの
も風流でなかなかいいものだ。
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「コロ、コロ、コロ」台所のやけに近くでコオロギの鳴き声がする。
どこで鳴いているのだろうと近づいた。勝手口にゴミ袋が置いてあるが
どうやらその下から聞こえてくる。外にいたコオロギが、間違って家の
中に紛れ込んだようだ。
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「コロ、コロ、コロ」かれこれ3日ぐらいたつだろうか。そんなところ
で一生懸命鳴いたところでメスのコオロギはやってこない。
かわいそうだから明日の朝、ゴミ袋をのけて下にいるコオロギを外に出
してあげることにしよう。
きれいな鳴き声をするコオロギだから、外に出て鳴くときっと彼女と巡
り合い、ビールで祝杯をあげることができるだろう。
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今宵は私も晩酌の日だから、ビールをのどに流し込むことにしよう。
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