医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年4月7日) 「原発作業員の幹細胞採取は本当に必要ないのか」 谷口修一 虎ノ門病院血液科より
原発復旧最前線で働く作業員の事前の幹細胞採取を提言したが、原子力安全委員会は「現時点で必要ない」という解答であった。原子力安全委員会は造血機能障害や生殖機能破壊の心配をどういう風に考えているのだろうか。彼らは医学上の検討をしたのだろうか、それとも緊急時の行政上の判断を優先させたに過ぎないのだろうか。原発作業員に対しては、4月1日現在で今から医療隊を送る事を検討しているらしい。線量計もつけず過去の累積被ばく線量も把握せず、白血球数も事前にチェックしていないで作業させているとすれば、人命軽視も甚だしいといわざるを得ない。幹細胞採取のメリットデメリットは明確にメリットの方が高い。現場作業員には現場の作業の危険度と幹細胞採取の情報がすべて正確に提供された上で、作業員自身の判断を待つべきである。また企業者はその判断をサポートする情報提供を行なわなければならない。虎ノ門病院では倫理審査を受けた説明文書と実施計画書を事業体(東電、防衛省、警察、消防庁、作業事業所)に提供する用意がある。
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4月10日午前8時 茨城県空間線量率データ(茨城県放射線テレメータより)
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
測定局 NaI線量率nGy/h 風向 風速m/s
日立市大沼 297 北東 3.9
東海村石神 220 東北東 3.7
水戸市吉沢 125 東北東 3.4
鉾田市徳宿 173 東北東 4.4
(22年度測定値の統計はほぼ30-50nGy/hの範囲にあった。1年間の総量被爆線量は0.43mSv以下であった)
原発復旧最前線で働く作業員の事前の幹細胞採取を提言したが、原子力安全委員会は「現時点で必要ない」という解答であった。原子力安全委員会は造血機能障害や生殖機能破壊の心配をどういう風に考えているのだろうか。彼らは医学上の検討をしたのだろうか、それとも緊急時の行政上の判断を優先させたに過ぎないのだろうか。原発作業員に対しては、4月1日現在で今から医療隊を送る事を検討しているらしい。線量計もつけず過去の累積被ばく線量も把握せず、白血球数も事前にチェックしていないで作業させているとすれば、人命軽視も甚だしいといわざるを得ない。幹細胞採取のメリットデメリットは明確にメリットの方が高い。現場作業員には現場の作業の危険度と幹細胞採取の情報がすべて正確に提供された上で、作業員自身の判断を待つべきである。また企業者はその判断をサポートする情報提供を行なわなければならない。虎ノ門病院では倫理審査を受けた説明文書と実施計画書を事業体(東電、防衛省、警察、消防庁、作業事業所)に提供する用意がある。
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4月10日午前8時 茨城県空間線量率データ(茨城県放射線テレメータより)
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
測定局 NaI線量率nGy/h 風向 風速m/s
日立市大沼 297 北東 3.9
東海村石神 220 東北東 3.7
水戸市吉沢 125 東北東 3.4
鉾田市徳宿 173 東北東 4.4
(22年度測定値の統計はほぼ30-50nGy/hの範囲にあった。1年間の総量被爆線量は0.43mSv以下であった)