ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

オバマ大統領 アフガン増派決定

2009年11月11日 | 時事問題
朝日新聞 2009年11月10日11時10分
アフガン増派、4万人規模か 米メディア報道
 【ワシントン=望月洋嗣】オバマ米政権が検討するアフガニスタン駐留米軍の追加派兵計画について、米CBSが9日、4万人規模になると報じた。駐留米軍は2010年末までに10万人以上に達し、大半は長期的に駐留を続けるとしている。
 8月にアフガンの戦況報告を政府に提出した駐留米軍のマクリスタル司令官は、治安回復のため4万人の増派を要請したとされる。CBSによると、オバマ大統領はこれを受けて、暫定的に4個旅団と数千人規模の支援部隊の派遣を決めたという。

オバマ大統領の立場がよく分らない。アメリカの奥の院との妥協の産物なのか、チェンジはウソだったのか 日本の民主党もこうならないように願いたいが

脳科学タレント 茂木健一郎氏申告漏れで謝罪

2009年11月11日 | 時事問題
朝日新聞 2009年11月11日0時44分
茂木健一郎さん、申告漏れおわび NHKホームページで
 3億数千万円の申告漏れを東京国税局に指摘された脳科学者の茂木健一郎氏が10日、NHKのホームページに「おわび」を掲載した。司会を務める番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」のトップページで、「今後は、税理士にお願いし、きちんとした税務処理を行っていきます」と謝罪。NHKは「本人の出演、および番組の放送について予定通り行う」とのコメントを掲載している。

卓越した脳細胞でも処理しきれなかった収入申告 忙しすぎるというなら、何時研究しているのだろうか。脳科学の宣教師 お粗末 

晩秋の佐原の旅写真集 「小野川沿いの伝統的建造物-4 伊能忠敬旧宅」

2009年11月11日 | 写真館
小野川に面して、店舗、蔵からなり、国の史跡に指定されている。忠敬は伊能家に婿養子に入り、50歳まで家業の酒・味噌醸造業を営み、隠居後に江戸に出て天文学を学ぶ。55歳で北海道の測量を初め、71歳まで計10回の日本全土の測量に出かけ、地図を作成した。73歳で亡くなったが、日本全土地図は死後3年後に完成した。二つの人生を生きた伊能忠敬は、高齢化社会の我々に参考になる人生を示してくれた。

文藝散歩 岡田明子・小林登志子著 「シュメル文明と神話の世界」 中公新書

2009年11月11日 | 書評
小林登志子著 「シュメルー人類最古の文明」 第8回

アッカド王朝:サルゴン王 学校 (2)

 アッカド王朝初代サルゴン王の娘エンヘドゥアンナ王女は最古の女流文学者であった。ウル市で発掘された「奉納円盤」はひどく破損しているが、4段のジクラドの祭壇前に神官が水を注ぎ、二人の侍女を従えて目鼻立ちのくっきりしたエンヘドゥアンナ王女が祈る図がある。「シュメル神殿賛歌集」の編集者はエンヘドゥアンナ王女と書いてあり、また彼女は「イアンナ女神賛歌」も作った。当時の王および市民の識字率は極めて低かったようだ。帝王でさえ字を読めないのだが、文字の読み書きは役人の仕事であった。役人養成学校がマリ遺跡から発掘された。学校は「文字板の家」エドゥブバといわれ、整然と並んだ机、図書館、教科書、文書庫などがみられる。学校で教えたのは、歴代の神と王の名、シュメール語の読み書きと60進法の計算法などでかなりの詰め込み教育だったようで、学生は将来王宮に入って役人となるエリートであった。暗記物の設問式教育はなぞなぞ式に教えた。楔形文字は一字一字何回も習字した文字板が残っている。土地の面積計算法は60進法で、現代人には複雑で分りにくい。「学校時代」、「父親と息子」、「口論する二人の生徒」といった作品から当時の学校生活がうかがい知れる。学校には弁当持参で、宿題を間違ったり、シュメル語の発音が悪いとか字が下手だと先生の愛の鞭が飛ぶ。先生を自宅に呼んで饗応すると、先生の態度がコロッと変わるなどはあまり褒められた話しではない。ニップル市の学校には図書館が付属しており、60冊の「書名目録」が存在したが、現在残る作品は20に過ぎない。時代は大きく下るが新アッシリア帝国(前1000-609年)サルゴン王朝のアッシュル・パニパル王はニネヴェの王宮内に図書館を持ち、各地より粘土板4万枚を収集した。文化事業に熱心な王がいて古代バビロニアのシュメル文明が伝えられた。
(続く)