極細チューブの最終タイイング(20220221)
ホスキンスタイプ4本とカネマラブラック2本。
エポキシで濡れるとフロスの黄色が変わってしまい、ここはトライ&エラーで詰めていく。
ドレスはたぶん、解禁後。
ホスキンスはカゲロウ、カネマラは黒川虫、それを写実主義ではなくもう完全な印象主義的に作業する。
なんでこれがカゲロウ?
どうみればこれが黒川虫?
そんなタイイングになる。
それで釣れればより楽しめる。
フライを始める前に確認すること(20220221)
これは随分前から記録に残したかったテーマ。
今年正月の初詣後に(20220102)、この裏付け作業が完了。
https://blog.goo.ne.jp/sc2sc/e/c0b9db026daa1fee93a8f251b7d681a0
この時のことを今になってようやく文字おこし、もう3ヶ月近く経ってしまった。
A.フライを楽しめるか?
フライはフライラインを投げて釣る方法、フライ鈎は1本100円の市販品が沢山あるから困らない。
ルアーを買うほど予算があれば、釣れるフライパターンが50本くらい直ぐ揃ってしまう。
問題はフライラインのキャストが楽しめるかどうか。
それをフライタックルの購入前に自分でこっそり確かめる方法がある。
その場所は、他人・交通の迷惑や電線・建物を避ければ、公園でも河川敷でも自宅の庭でも出来る。
そして下記1)だけを準備する。
1)延竿(なんでもよく、竿である必要すらない)、竿長2.5倍のナイロン糸5−10号(太い方が良い)を準備する
ほんの一例をあげるなら、竿3m(2ヒロ)にナイロン7.5m(2X2.5=5ヒロ)を結び付けてみる。
2.7mの軽量投竿にナイロン5−7号を巻いたスピニングリールでも良い。
たとえそのナイロン糸(フロロカーボンでも可)に糸癖があっても、両手で引っ張り少しでも伸びれば充分。
2)その状態で前後に振ってみる
初めはまったく飛ばず、ものすごくガッカリして「自分はフライは向いていない」と思うはず。
次に、まっすぐ前を向き、竿を握った腕と空いた腕で十字を組もう。
ウルトラマン「スペシウム光線」のポーズ、竿を持った右腕を前に振り、故志村けんさん「アイーン」の左腕にぶつけて止める仕草だ。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12918.html
この状態で再び振ってみる。
まっすぐ前を向いて右腕だけで竿を後ろに振ってナイロン糸を飛ばし、上半身は前向きのまま、「アイーン」の左腕にぶつかるまでロッドを持った右腕を前に振る。
そうすると右腕が「アイーン」の左腕にぶつかって急に止まり、「スペシウム光線」ポーズが完成する。
その時のナイロン糸の動きを見てみよう。
逆『つ』の字を描き、スペシウム光線のようにまっすぐ前へ飛ぶのが見える。
まっすぐ前を向いたままもう一度右腕を後ろに振り、「ちょっと待って」から真正面へ右腕を振り出す。
すると右腕が左腕にあたって「スペシウム光線」体勢、その前へ放ったスペシウム光線がキレイに逆『つ』の字を描き飛んでいく。
3)今度は「アイーン」左腕を下ろし、右腕だけで竿を振ってみる
するとさっきのキレイな逆『つ』の字がサッパリ上手くいかない。
「やっぱり自分はフライに向いていないんだ」と思う瞬間だ。
そこで「アイーン」で急に止まる右腕の動きを再現してみよう。
分度器で約30度ほどの腕の振り角だ。
すると「アイーン」でつくった「スペシウム光線」と同じような逆『つ』の字がナイロン糸でキレイに描かれる。
4)最後にわざと右腕の振り角を約90度ほどの「大振り」で振り下ろしてみる
するとさっきのモノスゴク残念なライン軌線が簡単に再現できる。
それから今度は、右腕振り角を約30度ほどの「小振り」で振り止めてみる。
するとキレイで完全な逆『つ』の字を同じナイロン糸が描くのに驚くと思う。
5)つまりこの作業で、フライキャスティングの成功と失敗が、延竿とナイロン糸を使って自由自在に再現できたわけだ(それ自体すごいこと)
このナイロン糸の延竿振りは「テンカラ」とほぼ同じ技術だけれど、それが簡単に味わえる。
小振りの成功キャスト、大振りの失敗キャストの使い分けができると、今度はもっと遠くへラインを飛ばしたくなる。
もしそう感じたのなら、ほんの少しだけ、次の作業を試してみよう。
6)同じナイロン糸を継ぎ足し、竿長3−4倍の長さで振ってみる
やはり90度の大振りで失敗、30度の小振りで成功するのがよりハッキリとわかる。
(このナイロン糸の号数はより大きい方がもっと良い体験になる)
でもおそらくこの時点で、長めに使ったナイロン糸(竿3mなら9m近く)がもったいなく感じるはずだ。
「単にフライが合うか合わないか試すためだけなのに、ナイロン糸がこんなに無駄になった」
まさにその次の瞬間、自分にとってフライがどうかが確定する。
7)短いロッドの小振りで太いラインをキレイに飛ばす技術を面白いと感じれば、フライのロッド・リール・ライン購入へすすむ
もし面白いと感じられなかったら、フライタックルを購入するのは今じゃない。
(面白くもないのに買っても無駄なだけ、その金額は他に使うべき)
でも万が一に間違ってでもフライタックルを買い揃えたいと思うなら、一旦冷静になり、よく知った方かショップに相談してみる。
全部中古で買い揃えるのも良いし、なんなら全部貰ってしまっても構わない。
はじめから高額な新品に手を出すのはすすめない。
それが自分にとっての良品とは限らないのだから。
今朝の検診(20220221)
今日の午前は検診。
昨晩9時から口に出来るのは水だけ、朝も同じ。
検診会場へ向かう途中、奥から電話。
「今日の夕ご飯なにがいい?」
”本マグロの赤身かな”
「うーんそれダメ」
"じゃあ牡蠣のアヒージョ"
「それもダメ」
"カラスガレイの煮たのか焼いたのか"
「うーんそれもわからない」
"じゃ聞くなよ!"
「聞いてあげるのが大事かなと思って」
結局、検診は異常なし、もしかしたらそのまま入院かと準備していたから、ホッと一安心。
胃カメラも綺麗だったとのこと。
去年からの酒断ちが効いたのだ。
でも今晩から祝杯、とはならないのだけれど。
検査を受ける前は面白いもので、最悪の結果を予想してしまう。
最悪だと今日は一泊入院で明日は直に仕事入り、その明けがまた仕事と延々続くはずだった。
その予想が外れ、今晩はタイイング出来る。
一時帰宅し、嬉しさのあまり胃カメラ結果を奥に見せ、"胃は大丈夫だったから見ておいて"と何度も念押し。
「さっき聞いた!」
でも私は嬉しいので何度もそれを繰り返す、まるで宝くじ当選券のように。
はじめウンザリしていた奥もついには笑い出した。
今日の夕食は牡蠣のアヒージョになった。