Nonsection Radical

撮影と本の空間

購買有理

2009年11月11日 | Weblog
某月某日
中国は現在高度成長期をむかえているようだ。
まるで日本が約半世紀前にむかえた進歩を再現するかのように。
その点でsatoboは少し中国経済の判断を誤っていたようだ。
2点ある。
まず、ケータイ電話だ。
数年前にケータイ電話が中国でも普及し始めたと聞いたが、伸びるとは思わなかった。
収入に比べてケータイ本体の値段が高すぎるからだ。
月収の数ヶ月分をケータイ電話購入に充てるのは「庶民(人民?)」には無理だと思った。
韓国でさえケータイ本体価格が高いので気安く買い換え出来ないと話を聞いた時期だ。
日本だけだ。ガキが気安く「機種変」していたのは。

10日の朝日新聞で、中国で新車販売台数が年間1000万台を超えたという記事があった。
最近の新規需要は国産(中国産)の低価格車の伸びが大きいそうだが、そういう車を年収ほどのお金を出して買う層が増えているそうだ。
そんなに急激に「マイカー」を持つ人が増えるとは、これも予想していなかった。

しかしよくよく考えてみれば、高度成長期に入った日本でも、同じ光景が見られたのだ。
三種の神器。
3C。
家付き、カー付き、ババア抜き。
みんな今から考えると途方もない金額で買ったのだ。
もちろん現金でではないだろう。
ローンじゃない。
割賦販売だ。
テレビだって年収以上した。
電話だって電電公社の債券を買うのに月収分ぐらい(以上)払った。
クルマもサニーやカローラが夢で、360ccの軽自動車だった。
だから「いつかはクラウン」だったのだ。
耐久消費財は月収、年収単位で何ヶ月分、何年分と計算した。
それでも日本人は買ったのだ。
中国人が買わない道理はない。(購買有理)
その点を考慮しなかったsatoboである。

これ欲しいなと思っているのだけれど、こんなもの日本人が作るわけないと思ったのでいろいろ調べてみたら、やはり中国メーカーであった。
Shanghai Shenhao Professional Camera Co., Ltd. 上海申豪专业照相机有限公司で発売されている。
別のメーカー製品でOEMという話もあった。
また性能的には作りが雑で光線漏れするという書き込みもあった。
でもヨドバシでも扱っているので保証はききそうだ。
でもこういうものを作るというのは「台湾」でもそうであったが、成長期のわき上がるアイデアの賜物であると言えよう。
昔の日本もそうだった・・・(遠くを見る)
コメント (7)
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