癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

積年の想い・・・

2010年02月18日 | 食べ物
          
 
 最近は目にしなくなったが、20年以上は前だと思う・・・新聞の一画にいつも掲載されていた「30cmのエビフライ ヨシヤ」の小さな広告がずっと気になっていた。

 当時は、「そんな大きなエビフライなどあるわけない、衣で大きくしているだけだろう」くらいにしか思っていなかった・・・。有名な老舗レストランらしいが、場所が西部の端っこの弁天町で、地味な通りにあるらしく、店すら目にしたことがなかった。

 しかし、最近、ネット上でたびたび取り上げられることもあり、その評判に、積年の想いが現実味を帯びてきた。妻が「ぜひ食べてみたい」と言うようになり、ついに3日前に出掛けた。

          

 いろいろな洋食メニューがあり、エビフライだけでも大・中・小がある。しかし、肝腎の大は、最近扱ってないらしく、メニューに紙が貼られていた・・・30cm大に大きく膨らんでいた夢の風船がパチンと弾けた・・・。しかし、帰るわけにもいかない・・・仕方なく、中のエビフライとハンバーグのセットを注文・・・。

 美味しいコーヒーに気を取り直しながらも、萎んだ風船の気持ちで待つこと15分ほど・・・目の前に登場したエビフライの大きさにビックリ!・・・絶対25cmはある。しかも、頭が付いていない・・・「中でも十分大きいじゃん!」・・・萎んだ風船が再びボ~ンと大きく膨らんだ。

 衣が厚いわけでもなく、小さく切っても口の中に溢れる感じ・・・しかも、エビのプリプリ感が堪らない・・・天然の車エビらしい。ハンバーグも評判に違わずとても美味しかった。

          

 店は、夜になると暗くなる大黒通りにあり、この店だけが光り輝き異彩を放っていた。
 この旧大黒町は、大正・昭和の雰囲気を残す街並みで、妻の叔父さんたちが、ちんどんグループ「遊源会社大黒笑事」を立ち上げて、町興し活動をしているところでもあり、大満腹・大満足で家路に就いた。