つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

春一番

2018年03月01日 | お客様よりのお便り

名古屋にも春一番が吹きました。

春一番にしては、少し優しさの足りない強風に、痩せっぽっちの私は
吹き飛ばされそうになりながら、地下鉄とバスを乗り継いで、先ほど自宅に帰宅いたしました。

皆様には、強風にお障りなく、今日をお過ごしでいらっしゃいましたか。


ふる草の会のご案内状が皆様のお手元にもお届けできたようです。

「ふる草」は古く万葉集にも使われた言葉です。



おもしろき 野をば な焼きそ ふる草に新草交じり 生ひは生るがに  万葉集 巻14 (東歌 )3452

 



私どもからのご案内状が届いたことをお知らせくださったお客様から、
昨日お心のこもったメールを頂戴いたしました。

私と同じように、この2月にお父様の一周忌の法要を済まされたとのこと。
そのお父様が万葉集を愛され、ご自分のお好きだった歌をお選びになられワープロに纏めていらしたこと。

そして、
お父様のお棺にお納めになったお軸に書かれた大伴家持の万葉歌を、真名書きで二首ご紹介くださいました。



そのメールを読ませて頂いているうちに、私は、この1年に自分に起きた出来事を
やっと自分のうちに収めることが出来た気がして参りました。

真の意味で、頂いたメールと万葉集の歌に慰めていただいたといえるのかもしれません。


今日は、ふる草の歌と、ご紹介頂いた家持の歌を真名書きで書いてみることから仕事を始めました。


30代に私も一度、万葉集の歌をノートに書き写していましたが、
見事💦第2巻の初めで挫折いたしましたので、
これからは、父や母を思い出しながらをまた好きな歌を書き写してみようと思いました。

お粗末な文字で恐縮ですが、入力が難しいので、ふる草の歌と家持の歌を

私が書かせて頂いたものをそのまま使わせて頂きました。

お客様、心温まるメールを洵にありがとう存じました。

元気を頂いて、佐橋と共に展覧会、頑張ります。

 





うらうらに 照れる春日に ひばり上り 心悲しも ひとりし思えば

コメント
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