嶋津隆文オフィシャルブログ

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山口組分裂のニュースで思い出す30年前の山一戦争

2015年09月01日 | Weblog

【アサヒ芸能】

山口組は準構成員を含め約2万3千人。我が国の暴力団の占有率43%。そして2014年に米雑誌「フォーチュン」の記事では、山口組の収入は約800億ドル(現在の為替だと10兆円)にのぼるビッグビジネスと言われます。

その巨大組織が分裂するのです。山口組は30年ほど前に一和会が分派し、その「山一戦争」では25人の死者を出しました。今回もすぐにも血で血を争う抗争が起きて不思議ではありません。

ところで1988年に出版した拙著『どこで、どう暮らすか日本人』(TBSブリタニカ)ではこの抗争に触れ、私は「山口組分裂の原因は関西経済の衰退にある。膨大な組員を養うに足る程、もはや関西圏は豊かではなくなったからだ」と指摘しました。

今次の分裂の背景には、名古屋を中心とする弘道会の伸長が原因と言われます。中部国際空港の海面埋立て土砂で莫大な利益を稼ぎ、他方でCity.Heaven という売春情報産業で巨額の収益を得て急成長してきた噂されるグループです。

カネが万事を決めていく。当たり前と言えば当たり前ですが、果たして今次の分裂もこう評さざるを得ないのです。「分裂の原因は名古屋の伸長にある。神戸の伝統とか菱紋ブランドの結集性を崩すほど、弘道会のカネが圧倒するようになったからだ」と。

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