るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

労力なくして斬新な企画はムリ

2017-01-21 22:51:00 | つぶやき
半分営業活動として運営委員を行っている地域の音楽祭であるが、ここのウリは、地元や被災地の吹奏楽部の中学生が、プロオケの団員と継続的な関係を築く、という贅沢ぶりである。
ちなみに、地域の音楽祭では、共演する中学生はオーディションで選考し、みっちりとプロオケの団員が指導をして、管楽器のアンサンブルを一緒に行っている。団員の契約形態はわからないが、プロオケに対して、運営側は、何も払っていない。
税金も使っていない。資金は地元の賛同者の寄付金、地元企業の広告である。

L先生が、「○○市に、自分が所属するプロのオペラ団体と市民が提携できる企画を提案して、補助金をもらいたいと思うが、良いアイディアはないだろうか?」と聞いてきたので、その話をした。
さらには、知人のご婦人が、某有名演出家による高齢者が交互に主役をやる演劇の話もした。

が、「それは大変だわ。プロにはプロの舞台があるもの。バックで合唱で一緒に歌いましょう、ならアリだけど」

オーディションで選考した市民に対して、労力を惜しまず丁寧な指導をして、ほんのワンフレーズでも出番を出す機会を与えるというのなら、それなりに話題性も期待できると思うが、単に税金使いたいからっていう理由で、バックの合唱として市民を巻き込んでも、今時ちっとも光る企画ではない。これで観光客が沢山集まってお金が落ちるというのなら話は別だが。

当時は斬新なアイディアで、「皆、仲間として参加できる」という思いだったかも知れないが、今となっては、周りの変化に対応できず、単に「お気に入り」で固めたに過ぎないだけのつまらないものになっている話はよくあるのだ。

情報に乏しい昭和時代の企画では?

もっと、まともなことに税金使って欲しいものである。


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