るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

妥協できるとこととできないこと

2015-10-30 08:50:00 | 声楽(レッスン)
春の自主企画コンサートに向けて、過去2回のお客様や、同じグループのメンバーの意見を挙げてみる。

<お客様の意見>
①「皆さんで歌いましょう」タイムが欲しい
これは1回目の意見。2回目に採用して、好評だった。
②ホールの大きさに見合った曲にして欲しい
声の大きさが取り柄のスピント寄りリリコの私が、アリアばかり歌うとこんなこと言われる。会場が小さい、ということもあるのだろうけど。
もう一人のソプラノは、レジェロだから、自分はタイプが違うものをと思うと、こんなことになってしまう。今後は、歌曲を増やした方が良いかな。
③ポピュラーな曲も増やして欲しい
これは「知名度が高い曲」というのと、「クロスオーバーとかクラシック以外のジャンルの曲」という意味に分かれている。
「知名度が高い曲」については、全体の1割程度なら増やしても良いかも。
「クロスオーバー」は嫌いなので、同意しかねる。「ジャズとかミュージカルとかゴスペルとか・・・」という意見もあるが、クラシックが嫌いならわざわざ時間を割いて来る必要はない。
④前半と後半で衣装を変えて欲しい
あはは。色々なことしてくれるスタッフを雇うまでの費用はないから勘弁して。楽屋は男女共通1室だけだし。
アンケートを取ったわけではないけど、そういうコメントがチラホラ聞いた。「物言わぬ多数派」までのことは知らないけど。

<グループの意見>
①アンサンブルを増やしたい
編成ありきで曲を選ぶ、というのがすごく大変なことに気付いた。
ソロ・レパートリーがないアマオケがメインの活動の人とか、オブリガードやってくれる人が欲しいレジェロはそうだろう。誰か編曲できる人がいれば、ノープロブレムだけどさ。
②知名度高い曲の方が喜ばれるのでは?
逆に、ターゲットをクラシック好きな人に絞れば良いのでは?という気もする。
知っている曲ばかりではなくて、「こんな良い曲もあるなんて知らなかった」というものもあれば良いのではないだろうか。
③メンバー増やしたい
懸念点としては、
(1)スケジューリングが大変
(2)プログラムをまとめずらい
(3)意見も増えるので、話しがまとまらない
(4)持ち時間が減る。(最悪有料の発表会になりかねない)
(5)大きいホールを押える必要が出てくる
メリットとしては、
(1)集客効果あり(アマチュアの有料演奏会なのにほぼ満席)
(2)経費を人数割りするためお財布に優しい
④安くて条件の良いホール借りたい
ここで言う「条件」というのは、金管可、ステージには段差があること、ピアノはスタインウェイ、天井が高くて音響が良いこと、立地が良いこと諸々。もう話がまとまらない。安くて条件が良いホール、例えば公的なホールなどは予約を取るのが、大変。区民であることとか、所定の日に抽選に行かないとならないとか。


<結論>
「有料演奏会」なのだから、要望を取り入れて満足度を上げる必要性はある。
でも、万人が満足するものなど無理なのである。
高級フレンチを食べたくて、牛丼屋に入るかね?
逆に牛丼屋に、「ハンバーガーも出したら、喜ばれますよ」と言うかね?
クラシックの演奏者が、ジャズ好き、演歌好き、ロック好きな人にも色目を使ってどうするのだろう?普段、「ターゲットを絞りましょう」と言っているのに。
「お客様は神様」という言葉もあるが、自分がお客様を選ぶことも大切なのである。


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