るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

ギリギリでダメな年齢制限

2015-06-28 20:46:00 | 声楽(レッスン)
昨年から、自分にとっての歌う意義を見直そうと意識するようになった。
それはそれで良いのだが、この年齢になると、あと1歳若ければ、間に合ったのに・・・というオーディションやコンクールが実に多い。

もちろん、年齢不問のものも存在しないわけではないが、かなり先になると好意的に見られることもあるらしい。
そのうち「幾つになっても好きなことを勉強されていて偉いですね」と色々な所で言われるようになるはずだと思う。

褒めているのだろうと思うけど、あ~、こんなのイヤだ。
歌の上手さそのものではなくて、好きなことを勉強していることを褒められるのは屈辱だ。


逆に、自分が中高生の頃は、「こんなに綺麗な声が良く出るんだから、才能あるわよ」と褒められていたこともあったよな。本当に将来は海外にも通用するプリマになりたいとか思って、単純に喜んだりしていたっけ。
でも、地元にも、もっと上手い同世代の人がいることを知って、すご~く落胆した。
その人は、音大大学院まで進学した後、イタリアに留学したが、結局、地元に戻った。
その詳しい経緯については知らないが「地元を代表する声楽家」と名乗れるのだから、あながち間違った戦略でもないと思う。

いずれにせよ、世間の目は子供と年寄に甘い。
褒められて素直に喜ぶと、現実とのギャップに苦しむことになる。

今はそんなものが無縁な風当りの強い世代なのだが、その厳しさがむしろ有り難いものなのかもしれない。


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