上砂理佳のうぐいす日記

谷町六丁目の楓ギャラリーにて「Continues「続く」を創る6人展」に参加します。5月14日(火)~19日(日)まで★

ランビ 謎の渦巻き

2005-02-27 | 04-05 コンペとショー
欧州選手権、男子フリーです。
かつてロシアからGPシリーズにも出ていたロマン・セロフが、イスラエル代表として頑張ってるのが嬉しい。
ほんとこの人、遠目で見るとアブトに似てますねえ。アクセルの前の構えなんかソックリだ! では以下、最終組だけ抜粋で。

トップはジュベール。「1492」はだいぶ構成が変わって別物のよう。う~ん?
丁度去年の今頃、ドゥプイーコーチにチェンジして「ますます前途有望」という状況だっただけに、また前のコーチに逆戻りとは…。良い選択であってくれ~。
後半少しミスが出たけど、きっちり跳んだ4-3のスピード感はやはり素晴しい。スピンがあと少し速さが欲しいけど、全体的にナイスな出来!

SPは素晴しかったランビエール。
FPは「Trueman Show」のサントラ。前半は4回転も3アクセルも入っておスバラシイのに、後半の崩れが泣ける…でも「クワドを二回入れてやる~」という心意気を買ったわ。
しかし、このフリーの衣装…「背中にしょった大きな渦巻き(しかもオレンジ色の“毛”で出来ている)」は何を表現したいのか。スピンで目を回してください、お客さん、というアピールか。
そうそう、ランビのジャンプ着氷を見るたび、田村岳斗君を思い出しませんか。膝が柔らかくて、「お~とっとっと」となってもナントカ降りちゃうの。

3番手はケビンです。2枚目なんだか3枚目なんだか微妙なヒトです。
あれ~!モロゾフ版「アラビアのロレンス」…と期待してたのに。「ロビン・フッド」に戻ってる。でもえらく振付(構成?)を変更しててテイストも変わってしまった?サーキュラーとか「モロゾフ印」で素晴しかったのに。
ミスも多いけど、おハコの3-3-3は決まり、まあまあの得点で御本人は満足そうです(私的には6割くらいの出来だ)。

次のアンドレイですが、このタラソワさんと一緒にいる女性が、「ボドレゾワさん」(?)なんでしょうか。コーチの名前にあるけど、02世界Jrの時に一緒にいた人なのかなあ。
グリちゃん!4回転トゥ!余りにもあっさり降りちゃったから、お客さんも私も「あれ?今の4回転?」て、一瞬間抜けたムードになってしまった(笑)。でも高いし、余裕の回転なんだ~オドロキ!
グリアツェフは時々ほんの少しだけど、「何もしない」時間がある。ただ「漕いで」いるだけの時が。杉田さんじゃないけど「なんかやって!」って言いたくなる(笑)。その辺を師匠に叩かれて欲しいわ。でも、とにもかくにも本番で初めてクワド降りました。拍手。

さて、横綱プルシェンコ。
「ゴッドファーザー」なんだけどそんなにマフィア臭は無い(笑)。一番濃かったのはやはり、キャンデローロ版「ゴッドファーザー」だったわ…(^^;)。
4回転がやや2フットに見えるけど、この日のプルちゃんはジャンプの軸もまっすぐで、回転も速い。軽い。そして、やはり速い動きのパートになると独壇場だ~。ストレートラインの終盤で、間髪入れずに高いフライングシットをキメる所とか、随所にニクさを感じる私。
エンターテイメントな持ち味は、かなりプロっぽいんだけど、この日はとても丁寧に滑っていました。余り調子が良くない、と言いつつ、結局プルちゃんはGP大会ひとつスキップしたのみで、あとは「皆勤賞」ではなかろうか。ファイナルも国内もヨロ選も全部出たんだしね?

トリはリンデマンです。もんちっちなんて言ってしまったが、去年の活躍で名も売れた。顔も売れた(髪型とモミアゲへのこだわりが、何やらオリバー・カーンを思わせる)。
冒頭の4-3はすんばらしいです。お手本のようです。3アクセルも切り抜け、おおお~これは~と思っていたら、後半でルッツを転倒。あやや…しかし、残り5秒(?)で跳んだ予定外の3トゥが彼を救ったのだった。偉い、リンデマン。
ランビエールを僅差で抜き、銅メダルです。去年は4位だったよね。いやー嬉しそう。苦労人のリンデマンはなかなか手強い選手になりそうですよ(WFS15号のリンデマンの写真はかわいい。16歳くらいにしか見えない)。

う~ん。やはり「200点越え」が男子のメダル獲得の目安なのでしょうか。これに北米勢とアジア勢がからむという、もう目まいのしそうな世界選手権。最後に解説の杉田さんは「優勝候補」として、プル、ジュベ、ジョニー、ティムの順に名を挙げてましたが、どうなるのか?最終組にはぜひとも本田くんも入ってて欲しいなあ~、と思う私でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする