サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

スアレスとキエッリーニ

2020-09-16 08:04:38 | 日記

ルイス・スアレスのユーべ移籍が間近ということで、キエッリーニがどう思うかが注目されている。キエッリーニはピルロの出したコメントに追加することはないと発言しているし、2014年ブラジルWCでのかみつき事件以降にスアレスが正式に謝罪文を出して、キエッリーニはそれを受け入れている。このため当事者である二人の間ではもうわだかまりはないのだろう。それでも世間は注目する。何と言ってもかみつきだからだ。

 

ブラジルWCのイタリア対ウルグアイでのスアレスのかみつきは今でもはっきりと覚えている。後半78分にウルグアイの攻撃でボールが左サイドにあった瞬間、スアレスを左からのクロスに合わせるためにPA内に入り込んでいた。それを阻止するためにキエッリーニはスアレスをマークしていた。さほど激しい接触プレーはなかったが、キエッリーニのマークがうっとうしいためか、スアレスはキエッリーニの背後から肩にかみついた。

 

キエッリーニは痛さのために思わず倒れこんだ。スアレスはといえば、かみつきが強すぎたためか上の歯を一生懸命に押し込んでいた。後日、キエッリーニは気が付いたらかまれていたと発言していたので、まさかかまれるとは思わなかったのだろう。普通は誰もかまないので当然の反応である。

 

スアレスのかみつきはこれが初めてではなく、2010年アヤックス時代に1回、2013年リバプール時代に1回、そして上述の2014年WCで1回と3回も起こしている。スアレスのかみつきは子供のころに極貧だったため、それがトラウマになっているという心理学者の指摘がある。しかし貧乏人であればかみついてもいいという理屈にはならないし、フットボール選手でかみつく選手はスアレスだけだろう。

 

人種差別はするは、かみつくはで暴れん坊の代名詞のようなスアレスだが、メッシとは親友である。同じ南米人で気が合うのか知らないが、メッシがネイマールと仲が良かったという話は聞いたことがないので、白人優先の国であるアルゼンチンとウルグアイだからだろうか。

 

 

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