サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ネイマールへの人種差別発言

2020-09-15 10:05:07 | 日記

PSG対マルセイユの試合でアルパロ・ゴンザレスがネイマールに対して、「このサルのクソ野郎」と人種差別発言をしたというのが尾を引いている。これに対してリーグあるいはUEFAが本格的に調査するかどうかは知らないが、ブラジル人選手の中でも黒人系選手への差別が日常的にあることがうかがえる。

 

Jリーグでも鹿島のレオ・シルバへの差別発言とかいろいろあった。アメリカのブラック・ライブ・マターほど大きな問題にはなっていないが、フットボールの場合、人種差別問題は大きく分けて2つある。1つはスタジアムでの観客から選手への差別チャント。2つ目は選手同士の差別発言である。

 

差別チャントは人種差別傾向が強いコアなサポ集団から発生することが多い。イタリアがひどい。リーグ全体でこのような事例を撲滅しようとどの国でも努力しているだろうが、根本的にはその国の国民性を表しているからそう簡単にはなくならない。

 

2つ目の選手同士の差別発言、差別行動はかなり特定の国の選手から発生する。もちろん一般論ではあるが、ウルグアイ人のスアレスはパトリス・エヴラへの握手拒否などあからさまな非紳士行動をした。また今回のアルパロ・ゴンザレスはスペイン人でこれまでにもいろいろな問題を起こしている。二人の共通点はラテン系ということである。

 

一般人が人種差別思考を持ち、公共の場で差別行動をするのは極論で言えばその人の自由である。そんな連中は世界中どこにでもいる。しかしプロのフットボール選手がピッチの上で、スポーツとは関係のない非紳士的行動をするのは問題外である。

 

アルパロ・ゴンザレスが黒人選手を嫌いなことはよく分かったが、自分のクラブにだって黒人選手はいるのだからせめてピッチの上での差別発言、行動はやめたほうがいい。またPマルセイユは今回の問題をうやむやにせず、クラブ独自の調査をして自浄できることを世間にアピールしたほうがいい。