サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ALL OR NOTHING

2018-09-16 12:18:43 | 日記
マンシテイの映画ALL OR NOTHINGをYOUTUBEで検索すると多少のトレーラーがある。またシーズン1のエピソード1~8というフェイク動画がアップされている。このフェイクは60分程度のものが8編もあり、でほぼゲームの宣伝で構成されている手の込んだものだ。くれぐれも見ないようにしていただきたい。


さてトレーラーを見るとペップがロッカールームで選手を鼓舞している様子が見られる。まだ本篇をみたことはないが、今日はペップ戦術とはなんぞやを薀蓄してみたい。ペップのことは1998年フランスワールドカップに出場するかどうかのころから知っていたが、その当時はまだ髪の毛があった。


現役引退後はバルサB、バルサ、バイエルン、マンシテイと監督のキャリアを重ね、今や世界最高のクラブ監督だろう。監督をどう評価するかは成績、タイトルで判断されるだろうが、ペップの場合は強豪クラブを渡り歩いているのだからタイトルを取って当たり前といえば当たり前である。仮にペップがマンUやトッテナムの監督になればEPL、CLでタイトルを取れるのか興味深い。


さてペップ戦術で有名なものは、ボールを奪い返すことの6秒ルール。偽9番とか偽サイドバック、選手のポジションのコンバート、ボールを取り扱うことに特化したトレーニング、可変システムの多用などだろうか。


6秒ルールと可変システムの多用はかなりマニアックだと思うが、これ以外にはアジテーターとして選手を鼓舞する能力だと思う。ALL OR NOTHINGの中で多分ハーフタイムの様子だろうが、かなり金切り声を上げて選手を怒鳴りつけている様子がある。大声を出す監督は多いが、それに選手がついてくるかどうかは選手からの監督への信頼による。


現役時代からのカリスマ性、多くのタイトルを残してきた監督であるから選手もペップをリスペクトするのだろう。同じマニアックな戦術を取る監督としてはチェルシーのサッリがいるが、サッリは銀行員だったし、プロ選手としてはほぼ無名だったのでペップとはキャリアにおいて正反対である。ナポリで成功したサッリの戦術がチェルシーで成功するかどうかは実に見ものである。チェルシーは現在開幕5連勝である。