サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

大迫とモデスト

2017-02-20 14:35:08 | 日記
夕べのケルンvシャルケの試合をみたが、大迫が先発を続けている理由がよく分かった。大迫は純粋なストライカーというよりもポストがうまくてパスセンスもいい。セカンドストライカーであるトップ下でもある。

中盤からのパスの出どころが少ないケルンの攻撃陣の中で、大迫とモデストのラインは生命線といえる。21節までのケルンの得点は33点。このうちモデストが17点(PKも含む)。次に大迫が4点。その次がルドネフスの3点。つまりモデストに点を取らせるのが戦術であり、その他の選手は余計なことをしてはいけない。

モデストは線よりも点で勝負できる典型的な王様ポジションのストライカーである。スピードに乗りドリブルでぶっちぎるというタイプではない。従っていかに他の選手がモデストにいいボールを配給できるかがカギとなる。

大迫以外の選手はドリブルでつっかけたり、ミドルを打つタイプばかり。それはそれでいいのだが、ワールドクラスではないのであまり役に立たない。大迫はこぼれ玉を狙う以外は無理なシュートをしないし、ボールをこねくり回さずに、とにかくモデストにいいボールを出そうとしている。

実際にこの試合でもモデストのゴールは大迫のアシストだったし、アシスト未遂も2回あった。モデストが未遂せずにゴールを決めていればケルンは勝てていた。

大迫がボールを出してモデストがゴールを決める。これがケルンの戦術であり、それ以外は余計なのだろう。ケルンの監督にしてみれば大迫は実に戦術を理解してチームに貢献している選手といえる。