サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ミャンマー人のシャンさん

2015-07-09 23:33:26 | 日記
最近ミャンマー人と知り合いになった。30代中ごろの男性でミャンマーから移民してきて7年間オーストラリアに住んでいる。ミャンマーの中でもタイに隣接するミャンマー南部のシャン族である。シャン族がミャンマーの少数民族の中でどのような立ち位置なのか知らないが、話を聞いているとシャン族であることのプライドが高いことが分かる。

さてこの人(シャンさんと呼ぼう)はミャンマーにいるときは、反政府活動をしていて英語で政府批判の記事を英字紙などに投稿していたそうで、日本人カメラマンが軍に射殺されたこともよく知っていた。

オーストラリアに来てからは大学でジャーナリズムを勉強してミャンマーの民主化にいかに絡むかばかりを考えていたという。

ところが2007年だかにミャンマーの軍事政権が民主化を打ち出してから国内事情が大きく変わったそうだ。反政府派も体制打倒一辺倒ではなく、現政権をプッシュしてましな政府になるように運動していくという大転換があった。

シャンさんもそれまでの反政府運動ばかりではなく、ちょうど自分に子供ができたことでもあり政治活動からは一歩引いているのだそうだ。

素朴な疑問をぶつけてみた。過去何十年もミャンマーを支配して反対派を坊さんだろうが弾圧してきた現政権を信用できるのかということだ。いくら民主化していきますと宣言してみたところで、政権、支配層は何も変わっていないのである。

シャンさん曰く、そんなことは分かっているが何十年も国を支配しているということは、地主などを通じた支配体制、行政ががんじがらめになっていて、政権幹部を追い出したとしても反政府派ができることはたかがしれいている。それに反政府派はあまりにも弱い。

現政権の民主化のポーズに乗るしかないのだととくとくと説明してくれた。

多分、日本にも多数のミャンマー人が住んでいるのだろうが、みんなシャンさんと同じ気持ちなのだろうか。