サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

クリケット選手の死

2014-11-29 08:11:21 | 日記
今週はあるクリケット選手の訃報があった。フィリップ・ヒューズという25才の選手がクリケットの試合中に死亡したのだ。クリケットのルールは簡単に言えば、ピッチャーがワンバウンドで投げたボールをバッターが四方八方に打つということだ。

ヒューズはバッターだったが、ピッチャーの投げたボールをバットで打ち、その跳ね返りが自分の頭だか喉下にあたり、それが致命傷になった。クリケットのボールは野球のボールよりも小さく硬い。そのためにバッターはヘルメット、グローブ、ひじ、ひざなどにプロテクターをあてている。ボールがまともに体にあたるとかなり痛そうである。

映像を見る限り、頭部のどこにあったのかよく分からないが、あたった瞬間に倒れこんだのでかなり強烈な衝撃ということが分かる。すぐに救急車で病院に搬送されたが、そのまま死亡してしまった。

これはちょうどプロ野球の試合でバッターが自分のファールを体にあてて、そのまま死んでしまったようなものだ。かなり稀有な確立で起こる事故ということが理解できる。

この事故はオーストラリアに衝撃をあたえた。クリケットが盛んなインド、パキスタンなどでも速報された。

さてこのヒューズにはサッカー選手の弟がいてAリーグのメルボルン・ヴィクトリーでプレーしている。昨晩メルボルンとアデレードの試合があり、メルボルンが直接FKを得た。キッカーはヒューズである。キックする直前にサポーターが総立ちで拍手を送り、ヒューズの兄に哀悼を示した。涙が出そうになった瞬間である。しかしFKはゴールとはならなかった。